親孝行娘みたいな書き方をしましたが、私は父の関係が昔から良好だったわけではありません。むしろ家庭環境は最悪で、子供の頃から一度も父に甘えた事がありません。 だけど年老いてくると怖かった父も丸くなり、優しくなりました。 私が手料理を振る舞ったり、繕い物をしてあげると喜んでくれて、そこでようやく子供の頃満たされなかった私の心が満たされたのです。 最期父を引き取りたかったのは、父から愛をもらいたかったから、過去へのリベンジだと思います。 ところがプライド高い父はそれを許さなかった。 父は父で老いぼれた自分が娘の世話になるのを激しく恐れていました。 最期は自分で決めて逝ったのだと思います。 最後までかっこつけたいんでしょうね、まったく男という生き物は。 そんな私だから昔から歳上男性が好きです。 好きな男の最期を看取れるのが夢です。 その時私の自己承認欲求が、ようやく満たされる。