ロングコートダディ堂前ロングコートダディ堂前 7月29日(日)
家族からビデオレターが送られてきた。ビデオレターといってもDVDだがな。再生してみると、父の顔面アップからビデオは始まっていた。父は「お、おいーっす。あら?おいーっす。ん?おいすおいす」とカメラの設置位置が定まらない様子。後ろの方から母の声で「なんか台もってこよか?」と聞こえる。父は「台とかじゃないから」と言う。兄の声で「もうガムテープとかで貼ったら?」と聞こえる。父は「それは悔しい」と言う。妹が「もう私がもっとこか?」と言うと父は「それでいこう」と言った。妹は「なんでやねん。私映らんがな」と言うと父は「冗談冗談。おっけ!いけそう!よし!」と言い、後ろにそーっと下がっていき、3人が座っているソファーに腰かけた。すると「えーっと、まあ今回ね。ビデオレターを送ってみようということで、はい。やらせてもらってるんですけど…ねえ」と母がまわしだした。「えっとまあ普通のビデオレターじゃ面白くないのでね、今回私たち、ハンドベルを練習したので。それをね、観てもらえたらうれしいかなーって。ええ。じゃ、みんな」と母が言うとみんなソファーの裏からハンドベルを出してきた。母が「それでは聴いてください。いとしのエリー」と言ったあたりでカメラがぐわんと傾き、画面の右下隅に兄の顔だけがギリ映っている映像になった。しかし誰も気付いていない様子。緊張している右下兄の顔とハンドベルの音色が流れる映像が4分続いた。演奏が終わるとペチペチペチペチと音が聞こえた。おそらくハイタッチをしてる。実家帰りたくなっちゃったな。
わかるくま
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ナ ナ ロングコートダディ堂前ロングコートダディ堂前 8月5日(日)
久しぶりに映画館に。カメラを止めるなを観ようと思ったがあいにく満席。仕方なくバニラを食べるなを観ることに。もちろんポップコーンも買った。席に着き映画を楽しむ。映画の中盤、主人公の「いやストロベリーと抹茶とかあるだろ。なんでバニラ食べんだよ。」の決め台詞がバシっと決まったあたりで、まずいことに気付く。ポップコーンが食べきれなさそう。ここの映画館はポップコーンを残すと結構怒られてしまう。容器はお店専用の陶器を使っているため持ち帰ることもできない。トムヤムクン味を選んでしまったことを後悔。ここで隣の人もポップコーンを食べていることに気付く。僕はいけない事だとは分かっていながら、爆発シーンや派手なアクションシーンを狙って隣の人の容器に自分のポップコーンを入れた。一回シリアスな静かなシーンでいれてしまった時は肝が冷えたが、隣の人は気付かずパクパクとポップコーンを食べている。映画の終盤、主人公の持っている卵が酷暑により次々と爆発するシーン、僕はここだ!と思い一気にポップコーンを流し込む、だが不幸にも隣の人がちょうどポップコーンを取ろうとするタイミングだったため、手の上にざ~っとポップコーンが流れてしまう。終わったと思い隣の人を見ると「お前…なんか減らんなと思ってたら…お前…!」とぶちぎれている様子。僕はまだ映画の途中だったが逃げ出してきた。幸い追いかけてくることもなかったので無事だったがこんなことを続けていては立派な人間になどなれない。ナ ロングコートダディ堂前ロングコートダディ堂前 1月11日(金)
友達が頼むから代わってくれというのでハンバーガー店のバイトに入ることに。
そのお店で働いたこともないし本気で嫌だと言ったが聞いてもらえなかった。
お店に入って「石橋君の代わりに来た者なんですけど」と言うと
「話は聞いている。こっちに来い」とロン毛の男性にスタッフルームに案内された。
「俺の名前は沢田。よろしく。お前が何もできないのは知っているが、石橋の代わりということで今日はお前にポテトのポジションに入ってもらおうと思う」と、顔の前で言われた。
そのまま「ポテトを揚げたことはあるか?」と聞かれた。僕はマクドナルドで働いていたことがあったので「一応あります」と答えようとしたが「いちお」ぐらいで
「ハッハ!あるはずがないだろうな」と言ってきたので思わず「チッ」と舌打ちをすると
「舌打ちをするな」と言われた。
沢田さんは「でも大丈夫だ。安心しろ。ポテトを揚げるのに必要なことは3つだけだ。『勇気』、『やる気』、そして温度管理や時間管理や揚げ方の管理とかの『管理』。この3つさえ守っていればお前でも簡単にできる」と言ってきた。
「さあ、いってこい。戦場(ポテトを揚げたりするところ)へ。」と嬉しそうに言う沢田さんに「沢田さんはキッチン行かないんですか?」と言うと「俺は不衛生だからな。食品を扱えない」と言ってた。
昼のピークはなかなか忙しかったが、ポテト経験もあったので難なくまわすことができた。すると回りのスタッフが僕の事を「さすらいのポテ師」と呼んできた。しばらくすると「さすらいのポテ王」、「さすらいのポテ神」と名前が変わっていったが、途中で大きなミスをしてしまい最終的には「結構ポテトできる人」に落ち着いた。
勤務が終わり、スタッフルームに戻ると沢田さんがちょっとだけ散髪してた。ほんとにちょっとだけ。