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セイイチ

日本人の法意識の欠如について 基本的に、江戸時代のお白洲の感覚から進歩していないのではないか たとえば暗黒裁判の象徴ともいうべき田中角栄裁判である。マスコミの醸成する空気に惑わされ、判決以前から有罪だと決めつけるのが大半であり、感情論剥き出しであった 人権蹂躙についての意見は微々たるものである その点でデモクラシーの真髄が国民に理解され浸透しているアメリカとは異なる アメリカ人のウォーターゲート事件についての姿勢と、日本人のロッキード事件に対する態度はまったく対照的だと思える 明治維新によって西洋先進諸国の洗練された考え方を取り入れた筈だったが、それは表面に過ぎず、根本的な部分は現代に至るまで変化していない 21世紀になっても変化の兆候は感じられない コスモポリタンが珍しい日本のことだから、あるいは今後も独特な状況はかなり長い期間にわたって続くのではないか

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