見城徹見城徹 yuki高校生の時にこころを読み、やるせない後味の悪さを感じ先生とKのどちらにも共感出来ませんでした。世間知らずで無知だった私にはなぜの連続でした。大人になり相手にもいろいろな葛藤や良心の呵責があるのかもしれないと思うように。自分の中に利己的な部分を感じる時は、踏み絵のような役割を果たしてくれている気がします。決して清廉潔白な人生ではないけれど、後ろ暗い思いにならぬようにが自分の行動基準だったりします。なるほど!
夏目漱石[こころ]、五味川純平[人間の條件]、高橋和巳[邪宗門]は僕には衝撃的でした。自己否定の思考は僕の体内に染み渡り、吉本隆明[転位のための十篇]で踏み絵を踏み抜く覚悟が大量の涙と共に決まりました。出口のない憂鬱な日々でした。若き日の読書は人に「自己否定」という痛苦な想いをもたらします。しかし、その痛苦な想いに一度も葛藤しなかった人を僕は信用出来ません。
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