No fun
トーク情報- No fun
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舞台はニューヨークからマルセイユへ
ドキュメンタリータッチの撮影は相変わらずで、画面の揺れが緊迫感を煽る作りは1と同じ。
特にラストは見応えは十分で、廃人にされかけたドイルの鬼気迫る追走には力が入る。
最後は狙いすませた一撃で物語は終わるが、下手な銃撃戦より余韻に浸れる終わり方は好感が持てる。
ドイル達がシャルニエを追い詰めていく序盤
報酬を渡し終えた手下が、麻薬精製場へ向かうシーンがある。
その途中で購入するケバブサンドが気になりました。
ここではバゲットを使っているけれど、本来ならピタパンに野菜と肉を挟んでいて、見た目はタコスに近い。
でもシンプルながら、これはこれで美味しそう。
先日観た『ドーベルマン』でも、刑事がバケットにフレンチフライとソーセージを挟んだものを食べていたけれど、フランスではトルコ人街だろうとバケットなんだな。 - No fun
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最近就寝前に聴いている小林秀雄の講演でハッとする一言があった。
「読まそうと企んだ文章などには決して引っかからない」というものだ。
読まそうと企んでいる文章って、どんな文章なんだろう。
これが分からないうちは、引っかかっている可能性が高い。
同じ理屈だと「見せようと企んでいる映画には決して引っかからない」もあるだろう。
「好きなものを見つけたら、とにかく掘る。
掘って掘って掘り下げていけば、しまいに地下水に達する。
その地下水っていうのは皆んな繋がっているわけね」
これは河合隼雄のインタビューだったと思う。
人生は短いとか量を超える質とか、文学や映画を好む人が語る際の慣用句だ。
これを間に受け、若い頃は週に5本は映画を観ていたが、いまではジャンルに偏りがある。
これは地下水にぶち当たったせいだろう。
ただ見せようと企んだ映画に騙されているか、そうでないかは不明だけれど。







