10分にも満たないこの時間で、何が起こったのか。
まだ整理はつかないが、命をつなぎとめた事はわかる。
しょうは初めて座り込み、安堵していた。
トゥリ「あ!!」
安堵の顔に、もう一度緊張が戻る。
大悪魔がこちらを向き直し、うんち鎌を手にした。
トゥリ「お前神じゃねーだろ誰だよ」
たくひろの方から腰にかけ、閃光のような速さでうんち鎌を振り下ろす。漫画でしか見た事のない死体が、目の前の現実としてしょうの視界に広がる。
トゥリ「二人かぁ…」
そう呟いて、大悪魔は手帳らしきものに何かを書き込んでいる。
書き終わると、そのままの体勢で何かを考え込んでいる。
トゥリ「二人かぁ…うーん…」
しょう「あの、どうしたんですか?」
トゥリ「いや、あのよぉ」
そう言うと同時に、うんち鎌の先端をしょうの眉間に突き刺した。
前へ次へ