☆ニュー・シネマ・パラダイス
「完全オリジナル版」を鑑賞。幼い頃のトトがかわいい。気になる女の子と「いい天気ですね」みたいな会話しかできないのも何だか自分を見ているようだった。女の子の家の下で相手の気持ちが変わるまで待ち続けるって今なら犯罪者扱いされる事案だけど、こういうのが許されちゃう時代はいいね。あと音楽もいい。劇場公開時はトトの恋愛の部分、特におっさんになって故郷に帰ってからエレナと再会するくだりがバッサリ切られてたようだが、むしろこの部分こそ素晴らしかった。映画監督として成功して何人もの女とも関係を持ったけどやっぱり好きなのはエレナ、というのが好感が持てる。あまり何事にもやすやすと「感動」はしないタチだし泣くなんてことはありえないのだが、車の中で30年前のすれ違いの真実が明らかになる場面や、「トトのもの」としてアルフレードが保管してくれていた、検閲でカットされたキスシーンが一挙に流れる場面なんかは、感動してちょっとウルっときた。それくらい素晴らしい。
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