☆JFK
トミー・リー・ジョーンズ演じるゲイ親父クレイ・ショーが不気味。あの奇妙なコスプレのパーティーとか怖すぎる。個人的にはギャリソンが初めてクレイ・ショーと対面した場面のショーの「フランキ〜」というセリフの言い回しが面白くて何度も観てしまった。ショーだけでなくオズワルド、バニスター、フェリーなど事件に関わった人間がみんな気持ち悪い。ゲイリー・オールドマン演じるオズワルドなんか本人の写真にそっくり過ぎる。最後の裁判の場面、ギャリソンがひたすら1人で喋りまくる場面は最高。裁判で1人が喋りまくるといえば古畑任三郎が明石山さんま演じる小清水弁護士と法廷で対決した「しゃべりすぎた男」を思い出す。この映画では前述の『スポットライト 世紀のスクープ』とは違って結局地道な捜査も実らず、ショーを有罪にすることができなかったためカタルシスを得ることができない。しかし後にクレイ・ショーとCIAの関係が明らかとなったことや、未公開の資料の存在を改めて示すことで、未来への希望が持てているのが救い。
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