ーー 初のコメディーという部分は?
“私にコメディーができるかな、大丈夫かな?”と思って心構えをして臨んだんですけど、実は私の役はそんなにコメディーチックなところがなくて。物語の中で大事なことを説明していたりする役でもあるので、あんまりふざけるところがないんですよ。ホッとした反面、もうちょっとやりたかったなっていう思いもあって。まだ本番まで時間があるので、演出のラサール石井さんと相談しつつ、ふざけていいところがあったらいいなと探っています。稽古を重ねていろいろできそうな感じがしているので、本番までに練っていきたいですね。
ーー 時代劇の難しさは感じていますか?
口調は平気なんですけど、単語が自分の身近なものじゃないんですよね。だから、初めて台本を読んだときに、“なんのこっちゃ?”みたいな知らない言葉は調べて書き込んで。
ーー 例えばどんな言葉を調べました?
“合口(あいくち)って何?”とか。“合口”が短刀だっていうことも知らなかったし、“岡っ引き”も知らなかった。あと、“大石内蔵助”も読めなかったですもん(苦笑)。私、高校のときに世界史専攻だったんですよ。漢字が嫌だから日本史をとらなかったんですけど、今、凄く後悔してて。もちろん、世界史は世界史で、ロシアのお話をやったときには馴染み深い言葉があって良かったんですけど、あのときに日本史をとっていたら、たぶん、もっと身体に取り込むのが早かっただろうなって感じですね。
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