
ジョージのトーク
トーク情報- ジョージ
ジョージ 日々に追われて過ごしているのに【飛鳥クリニックは今日も雨】の世界観がこびりついて離れない。
あの街、あの場所、あんな修羅場、あーいう恋。
自分が通り過ぎてきた過去が断片的に襲ってくる。
いや、襲ってくるというのは違うな。
呼び戻そうとしてくる、。
そんな感じかな。
遠い昔の話だけど、「厄ネタ」と言われる様な人を好きになってしまった事があった。
その人は僕の前で精一杯「ふつー」を演じていたけど、暗黒の内面を持っていた。
きっとそれがなきゃ生きられないモノを抱えていたんだと思う。
ある日
その人が自分の友人を金持ちに斡旋している事を知った。
もちろんそういう関係込みで。
まるで女ブローカーみたいだったし、気持ち悪いおじさん達とやりとりするその人の神経に驚いた。もちろんショックでもあった。
けど、好きだったから言った。
好きという気持ちはほんと厄介だ。
「えっ?おまえ友達の事、金で売ってるの?信じられないよ。
友達売る様な事しちゃだめだよ!」
彼女はうつむいて、黙って聞いていた。
数日後
「ジョージに言われてもうあんな事しちゃダメってわかったの」
唐突に言われた。
そんな事言うタイプの人じゃなかったし、そんな風に思ったなんて全くわからなかったから驚いた。
ただ、初めて僕の意見を聞き入れてくれたと実感できた瞬間だったし、体温を感じる言葉が嬉しかった。
それに、こどもが親に約束する様に素直な雰囲気だった。
今思えば歪な関係で、気持ちで始まった恋でもなかった。
長くも続かなかったし、自分らしくもなかった。
けど、苦くてせつない。
胸の中に閉まったはずの思い出さなくてもいい事を、思い出してしまった。
時々疼くケロイドみたいな痛み。
明日も早いのに何を書いているんだ僕は。
これじゃBESのいうとこのセンチメンタルジャンキーだ。
寝よ寝よ。