中川のトーク
トーク情報中川 剛 中川 剛中川 剛 2017.1.6
雑誌・GOETHE2015年12月号
連載コラム
(幻冬舎)
「才能」という言葉を聞いて、GOETHE2015年12月号の村上龍・連載コラム「努力という才能」をふと思い出すことがある。
村上龍さんが旧知の仲の「中田英寿さん」と「才能」について綴った貴重で秀逸なコラムだった。
僕は、イタリア等で活躍する中田さんの試合を血眼になってテレビ観戦(ほとんど深夜放送)し、幻冬舎の「中田英寿 鼓動」や「中田英寿 誇り」を貪る様に読んでいたから、中田さんの圧倒的実績や言動について少しは知っていた。
この少しの知識が同コラムを読んだ時に多いに役立ち、読んだ後、全身が震える程感動した。その言葉を思い返すと今でも胸に沁み入る。
同コラムでは、村上龍さんが見たイタリアで孤独な戦いに挑んでいた中田英寿さんの練習風景について綴られていた。
豪雨の中、誰も練習などしていないのに、イタリアのグラウンドで、たった一人、中田さんが黙々とボールを蹴る練習を延々と繰り返す姿を長々と眺めた体験を経て、村上さんは次の様な言葉を綴っていた。
「どんな人間でも、これだけ練習したら、きっとそれなりの選手になれるだろう。これだけの練習ができるというのが「才能」なんだ。」
「才能というのが何なのか、はっきりとわかった瞬間でもあった。」
中田さんや見城さんがそうである様に、前人未到の道程を切り拓いている方々の裏側には、決して誰もやらない、やろうとも思わない圧倒的努力が必ずあるものなのだと改めて痛感した。
上述した中田さんの練習風景は、氷山の一角であって、おそらくこの様な練習との極端な向き合い方をずーっと継続されていらっしゃったのだろうと思う。
そんなこと一言も言わずに、黙々と戦う姿勢には感動するし、深い尊敬の念を抱く。
同コラムは、村上さんが見た光景が目の前に浮かぶ様な美しい文章で、読んでいて幸せだった。
幻冬舎のGOETHE、最高❗️
〜終〜- 中川 剛
中川 剛 ↑[才能]について思う事があった時、今でもGOETHE2015年12月号の村上龍・連載コラム「努力という才能」を思い出します。
途轍もなく畏れ多い事を書く様なのですが、多彩な[才能]をお持ちの見城さんから特に際立って鮮烈に感じるのは、人を感動させる[才能]です。
2017年以来、何十回とお会いさせて頂く幸運に恵まれてきましたが、一切の誇張なく言える事は、お会いさせて頂いた時間には必ず生半可ではない[感動]があったということです。書いても伝わらないかも知れないのですが、完全に神業だと思います。たった一本のお電話に[感動]で泣いた事も何度もありました。そして、何より、見城さんのお言葉、ご著書、755、世に送り出された数多の作品から鮮やかな[感動]をいただき続けております。
私が見城さんから人を感動させる[才能]を感じる所以です。
大変烏滸がましい事を書かせていただきました。 - 中川 剛
中川 剛 ↑リトークと沢山の拍手に、お返事まで頂き、有難うございます。思い付きではなく、昨日の出来事やこれまで感じてきた事を真剣に纏めたトークでしたので非常に嬉しく、また、少しホッとしております。
リトークいただいたトークは、「編集とは[感動]だ(写真)」という見城さんの印象的な言葉を念頭に置きながら、自分自身が強く実感してきたことについて書きました。「編集とは[感動]だ」は、今日、見城さんが書いて下さったトークの言葉と通ずるものがあります。嬉しいです。
写真は、見城徹「編集者 魂の戦士(課外授業ようこそ先輩別冊)」(KTC中央出版)の裏表紙です。
五木寛之・著[大河の一滴 最終章]
秋山純・監督[栄光のバックホーム]
横内謙介・脚本演出[つか版 忠臣蔵]
本、映画、芝居の三拍子。
見城さんの熱狂と覚悟が詰まった三大作品全てをしっかりと目に焼き付けます。どの作品にも、人の心を烈しく震わせる力があるに違いありません。
静かな部屋で本と向き合い静かに流す涙もあれば、想いの詰まった映像に胸を打たれ号泣する涙もあるし、目の前で躍動する役者と一体になって零す涙もあります。そんな[感動]が待っていると思うと胸が熱くなります。
めちゃくちゃ楽しみですが、一つ一つの[感動]を噛み締める為にも、自分の人生を頑張りたいと思います。見城さんの歩くところに[感動]あり。いつも鮮やかな[感動]を有難うございます。