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TETSUO

「世界を存在せしめるために、かくて阿頼耶識は永遠に流れている。世界はどうあっても存在しなければならないからだ!しかし、なぜ?  なぜなら、迷界としての世界が存在することによって、はじめて悟りへの機縁が齎されるからである。世界が存在しなければならぬ、ということは、かくて、究極の道徳的要請であったのだ。  それが、なぜ世界は存在する必要があるのだ、という問いに対する、阿頼耶識の側からの最終的な答えである。 もし迷界としての世界の実有が、究極的な道徳的要請であるならば、一切諸法を生ずる阿頼耶識こそその道徳的要請の源なのであるが、そのとき阿頼耶識と世界は、すなわち、阿頼耶識と染汚法の形づくる迷界は、相互に依拠していると云わなければならない。  なぜなら、阿頼耶識がなければ世界は存在しないが、世界が存在しなければ阿頼耶識は自ら主体となって輪廻転生をするべき場を持たず、従って悟達への道は永久に閉ざされることになるからである。最高の道徳的要請によって、阿頼耶識と世界は相互に依拠し、世界の存在の必要性に阿頼耶識も亦、依拠しているのであった。しかも現在の一刹那だけが実有であり、一刹那の実有を保障する最終の根拠が阿頼耶識であるならば、同時に、世界の一切を顕現させている阿頼耶識は、時間の軸と空間の交わる一点に存在するのである。ここに唯識論独特の同時更互因果の理が生じる、と本多は辛うじて理解した」   三島由紀夫『豊饒の月』 第三巻『暁の寺』阿頼耶識論

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てつおの部屋
トーク情報
  • TETSUO
    TETSUO

    哲学を学んで稚拙ながらやっとわかってきたのは
     
    人は全ての執着から逃れて客観視することに慣れてしまうと、無気力になってしまうから
     
    むしろ、複数のことに沼っていくことが重要で、それによって得たさまざまな目線で世の中を観ていくことが大事
     
    ってこと。

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  • TETSUO
    TETSUO

    鈴木自動車の鈴木修さん亡くなられたんですね。ご冥福をお祈りします。

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    歴史研究者の間でバイブルとされている東北大学教授 野家啓一さんの『物語の哲学』

    その中の一節、「過去は原理的に未完結」という言葉をずっと考えてる。

    過去は現在の「常識」という視点を介してしか認識できない。時間の経過の外部からではなく内部からしか観測できない。
     
    最近の芸能、政治のニュース等を観ていてもそのことを強く感じる。時代の変遷が早い時代においては過去は常にアップデートされ続ける。当然、人の評価も言動の是非も変わり続ける。

  • TETSUO
    TETSUO

    大きな物語のうねりの中で自分の価値観を保持できたら素敵だと思ってる。
     
    先日の箕輪さんのツイート
    「いま言うべきことでは絶対にないんだけど、中居さん舞台袖でいつも話しかけてくれてめちゃ優しかった。」って発言はまさにそれだな。

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    「私たちがいま生きている現実の世界は、もしかすると幻想かもしれない」。こんな突拍子もないことを主張する物理学の学説がある。「ホログラフィック理論」というもの。唱えているのはノーベル物理学賞受賞者のゲラルド・トフーフトやスタンフォード大学教授のレオナルド・サスキンド。彼らの発想は突拍子のないもので、ブラックホールの原理から、「この現実世界にあるモノ・コトのすべては、どこか遠くにある二次元平面に書き込まれたデータの投影にすぎない」という結論を導き出した。しかも、さらに驚くのは、彼らがこの世をアナログではなくデジタルでできていると見なしていること。コンピュータが0/1の二進法で情報を記録するように、世界のモノ・コトのすべては0/1のデータで、空間領域の外側にある球面上にコーディングされているというのだ。この理論は、三次元映像を二次元のフィルムに記録する「ホログラム」に似ていることから、「ホログラフィック理論」と呼ばれている。

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    TETSUO

    特定の人との意識の共有が難しい。彼とはまるで見ている世界が違うように感じる。都会とは違って、田舎の地域コミュニティには逃げ場がない。

    自分を変えるしかないと考え、歴史や哲学に目を向けてメタ認知を心掛けてきた。しかし、最近はその試行が夢物語に自分を追いやっているように思える。新しい居場所を見つけたい。

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  • TETSUO
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    画像のAとBは同じ色。
     
    ブラックな環境の中では自身がブラックであることが認識できなくなる。

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