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吉田真悟
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No.572、573 『新版・日本国紀』(上、下) 百田尚樹著 (2021/11/15 幻冬舎文庫) 20121/12/03(12/1読了) 読むのは二度目。三年前の単行本出版時以来である。 この本に出逢えて、どれ程心強かったことか。日本人として胸を張り誇れる自国の歴史を初めて読んだ気がした。もやもやしていた気持ちがすっきりと晴れ渡ったのを今でも覚えている。 そして今回の新版(文庫版)は全てが見直され百五十頁も増量されている。幕末から明治維新が二章に分かれ、最終章には令和の三年分が加筆され、エピローグとあとがきにかえて、五百冊もの参考文献が追加されている。ほぼ、一冊を新たに創り出す労力であったろう、再び感動が沸きあがった。 男系の万世一系、二千年以上も続く世界最古の皇統。神話の御代から令和まで、読みやすく分かりやすく、 駄目なところもずけずけと書いてくれている。こんな歴史教科書があったなら、人生が変わっていたと思う。この私に繋がる全ての歴史を良し悪しは別として素直に受け入れたいと思った。 生きるという事は選ばれたということだ。選ばれたからといっても正解とは限らない。歴史は選ばれた方だけの危うい綱渡りの積み重ねだが、 この本では選ばれなかった方にも光を当て、何度も「もし」と考えさせてくれる。賢者は歴史に学び、愚者はそれを無視して繰り返すという事だろう。少なくとも何回目かの平和ボケと言霊主義(起こって欲しくない事は言葉にもしない)から脱却しなければ我々の子孫の未来は悲惨なものになるだろう。度重なる国難を救ってくれた侍達はもう居ないのだから。 戦争は明日にでも起こりそうなのに、国を守る正式な軍隊すら持てない現在の日本。押し付けられた名ばかりの平和憲法とGHQによるWGIP(洗脳政策)で自虐史観を刷り込まれた左翼系メディア。一体どこの人間なのかと思う中国共産党に 媚びてばかりの政治家達...。 気持ちは落ち込む一方なのだが、自らのアイデンティティを確認し、歴史を受け入れ、歴史に学び、未来を変えなくてはいけないと強く思わせてくれた『新版・日本国紀』を私に届けてくれた百田さんはじめ全ての方々に感謝を表したい。 ついでに新版出版記念、ミリオン達成記念として三年前と同様に『徹の部屋』の開催を希望したい。 【備忘】 強烈に興味を持った人物を自分用に書き留めておく。 武烈天皇、継体天皇、白河天皇、崇徳天皇、足利義教、北条時宗、小栗忠順、ジョン万次郎、柴五郎、樋口季一郎、岸信介 #新版日本国紀 #百田尚樹 #有本香 #幻冬舎文庫

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  • 吉田真悟
    吉田真悟

    『ブルーネス』伊与原新著

    軟派なサーファーの話しだと思っていたら、東日本大震災にリベンジしたい人が沢山出てきて共感が半端なく、後半は涙が止まらなかった。科学的リアリティがありすぎて、フィクションだということを忘れてしまっていたが、これは運命の一冊かもしれない。

    泣けるのは自己犠牲をいともたやすく実践できる人が沢山出て来るからで、そこがまさに日本人の美徳で私の琴線である。

    魅力的な登場人物達の中で主人公の準平だけが専門スキルが乏しくまとめ役に徹するという、そこだけが不満と言えば不満かな。タイトルの【ブルーネス】(blueness)は色々な海の青さも含む様だがこの準平の「青臭さ」が一番しっくりくる。

  • 吉田真悟
    吉田真悟

    『52ヘルツのクジラたち』
    町田そのこ著 

    私の好きじゃない本は
    ①子供が虐待される
    ②タイムスリップ
    ③人が入れ替わる
    ④夢おち
    などです。

    この本は①なんだが本が売れて映画にもなったし何人かに勧められたので読んでみた。

    口がきけず名前もまともに呼ばれない身体中痣だらけのか細い少年が最後はどうなるのか?という興味だけで読み終えてしまった。

    一つの物語に酷い母親が二人も登場し、その子供同士が出会い、一緒に暮らそうと奔走する話で、最後は上手く収まるのだが、途中は読むのも辛い。

    表題の52ヘルツの特殊な周波数で一方通行で話す孤独なクジラは実在するらしいので調べてみよう。
    聞こえないはずのクジラの声が聞こえたら、運命の番(つがい)を探す人が近くにいるという事だな。

  • 吉田真悟
    吉田真悟

    ↑ 『木挽町のあだ討ち』
    永井沙耶子著(新潮社)
    第169回直木三十五賞・第36回山本周五郎賞 受賞作
    2026/02/27映画公開予定

    一言で言うと「当たり」の本。直木賞、映像化も頷ける。

    映画公開の噂を聞いて急いで読もうと思った。
    時代小説は読み慣れてないが、歌舞伎や芝居小屋が登場し興味が増して結構早く読み終えたな。

    木挽町とは現在の銀座歌舞伎座の少し北の地区で当時は芝居小屋が沢山あったらしい。吉原などの遊郭と並んで「悪所」の代名詞だそうだ。

    時代は松平定信が老中の頃だから、大河ドラマ『べらぼう』と同じ時代。

    とある若い武士が二年前に起きた「木挽町のあだ討ち」の経緯をそばに居た関係者に一通り聞いて回るという展開に。
    なぜ聞き込みを行う人達の生い立ちまで細かく聞き出すのか意図が終幕まで隠され、最後にあっと驚くどんでん返しに唖然とし、爽快な気持ちで喝采を送ることになる。

    登場人物達それぞれの一筋縄では行かなかった人生が深く熱く語られ、あだ討ちを打つ側と打たれる側、それを親身になって支える周りと情と情が交錯して、胸を打つ素晴らしい話しでした。

    ちなみに映画の〈キャスト〉は

    伊納菊之助→長尾謙杜
    作兵衛→北村一輝
    一八→瀬戸康史
    与三郎→滝藤賢一
    ほたる→高橋和也
    久蔵夫妻→正名僕蔵、イモトアヤコ
    金次→渡辺謙
    総一郎→柄本佑
    妙→沢口靖子
    清左衛門→山口馬木也

    『オリエント急行殺人事件』のような、全員が主役のような物語となるので、実力派の演者を揃えたのだそうだ。たしかにね

  • 吉田真悟
    吉田真悟

    ↑ 『最後の外科医』
    中山祐次郎著(文春文庫)

    最初にドクターカイ(χ)って大門未知子じゃんと突っ込んでおきます。

    『泣くな研修医』の雨野隆治は薮さんの成長を伴う等身大の化身で、『俺たちは神じゃない』の剣崎啓介は今の薮さんのイメージに近く、この本のドクターカイは現実離れした天才スーパードクターで全く薮さんと違うと思った。大きなお世話だが。

    アウトローな世界観、苦く辛口な話しは確かに面白いと思うのだがブラックジャックやドクターXとかぶるなぁ。

    これもシリーズ化するのかなぁ。忙しいはずなのにいつ書いてんだろうか。不思議だ。

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    ちょっと寄り道
    『想いをつなぐメス』(俺たちは神じゃない3)中山祐次郎著
    泣くな研修医シリーズから佐藤玲医師が電話で登場していました。玲ちゃんは剣崎啓介の事を知っていたようですぜ