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吉田真悟
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No.597 『お金2.0』  佐藤航陽著 (2017/11/30 幻冬舎) 2022/3/29(3/28読了) お金には縁が無いと諦めて生きてきたので、このようなタイトルズバリの本は避けて通ってきました。(笑) 結局、誤解でしたが...。 現代を生きるために必要な凄いヒントが沢山書いてあり、刺さりました。 なぜ、発売当初の4年前(2017年)にリアルタイムで読まなかったのかと、とても後悔しています。 自ら仮説を立てて経営者として実世界で検証し続けてきた、その佐藤さんの思考の集大成に触れている。果てしなく遠く続く魅力的世界に。 ブロックチェーンやトークンエコノミー、ビットコイン...この頃やっと遅れて私の肚にも落ち始めています。それらを分かりやすく解説して頂き勉強になりました。もう遅いって言われそうですが。 通貨や経済システムが複数あり、自分達がそれに否応なく参加していて、そして自分でもシステムを作る事が出来るということがとても新鮮で驚きでした。収入を得るための労働から解放され、資本主義から価値主義へ生き方の重心が移る。人生そろそろ幕引き準備中なのになんて蠱惑的なんだろう。自律分散型の持続的経済システムって、会社や国でも言える事だし、いろいろと考えさせられました。 少なくともお金中心の生活から、自分の価値の増大のために悪い頭を使いつつ、次の本『世界2.0』をお待ちしております。 【引いた言葉】 フィンテック FinTechとは金融(Finance)と技術(Technology)を掛け合わせた造語です。近年、金融領域でスマートフォンや人工知能、クラウドなどのイノベーションを既存のビジネスと融合させて、新たな価値を創出する動きが進んでおり、業界の垣根を超えた協業や提携がグローバルで進んでいます。明確な定義はありませんが最近では「FinTech企業」というと、先進テクノロジーによって従来の金融サービスに新たなイノベーションをもたらすベンチャー企業等のことを指すようになっています。 コモディティ化(コモディティか、英語: commoditization (※))とは、製品やサービスについて、性能・品質・ブランド力などに大差がなくなり、顧客からみて「どの会社の製品やサービスも似たようなもの」に見えるようになった状況、を意味するマーケティング用語。何かを単なるコモディティのように扱う行為、またはそうなるプロセス。コモディティー化、汎用品化とも呼ばれる。 レバレッジ テコの原理のことです。FX(外国為替保証金取引)では、このレバレッジを使うことによって小額の資金を運用できることが特徴のひとつです。たとえば、10万円の保証金を預け入れて、1万ドル相当の外貨を売買したといたします。そのとき1ドル=110円だとすれば、10万円の元手で110万円相当のドルを運用できるわけです。この場合、元手に対して11倍に相当する資金を運用している、つまり11倍のレバレッジをかけていることになります。レバレッジをかけることにより、相場が思惑と同じ方向に動いたときには元本に対して高い割合の利益を得られることがありますが、逆に相場が思惑とは反対に動けば、元本に対して高い割合の損失が出ることもあります。

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  • 吉田真悟
    吉田真悟
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    最後の「十万年の西風」はショックな内容だったが、それ以外の短編はとても良かった。
    必ずといって、人生の岐路に立つ上手くいってない人が登場し、共感を覚え、最後はふんわかした気持ちにさせてくれる。
    科学的知識欲も満たされてね。

    是非読んで欲しいなぁ。

  • 吉田真悟
    吉田真悟

    【 中山祐次郎著、
    泣くな研修医シリーズ】応援メモ

    ① 『泣くな研修医』
    → 主人公:雨野隆治の泣きたくなる様な研修医期間(半年間)の悪戦苦闘

    ② 『逃げるな新人外科医』
    → 3年目、後期研修医期間。医師としての覚悟が固まりつつある時期

    ③ 『走れ外科医 』
    → 医師5年目、やっと逞しくなってきたころ

    ④ 『やめるな外科医』
    → 医師6年目、やらかして悩む

    ⑤ 『悩め医学生』
    → 医学部に入学してから国家試験に合格するまでの6年間

    ⑥『外科医、島へ』
    → 医師7年目にして半年間だけ離島に赴任した話し

    ⑦『迷うな女性外科医』
    →雨野の先輩、クールビューティー佐藤玲医師のスピンオフ物語

    ⑧『メスを置け』
    →外科医9年目、33歳になった隆治が友人の死を機に震災後の福島の病院長として赴任した半年間の奮闘

    番外『クリスマスイブの死亡診断』(短編集『謎解き診察室、本日も異状あり』に収録)
    → 雨野の後輩医師、西桜寺凛子のスピンオフ。ホラー?

  • 吉田真悟
    吉田真悟
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    8年前の2013年の本なんだが古さを感じないかった。なにせ地球の太古代(およそ35億年前)の火星からの隕石をめぐるサイエンスミステリーだからだ。今の作風よりはだいぶ刺激的でこちらも大変面白かった。

    深みのある登場人物、大どんでん返しのストーリー、科学的リアリティ、研究者の苦悩などとても読み応えがあるのだが、ちとレベルが高すぎてついていけなかったので暫くしたらまた読み直そう。

  • 吉田真悟
    吉田真悟

    伊与原新さんの最新作、『翠雨の人』も面白そうなんだが、我が街の図書館でも人気が高くて数ヶ月先になりそうだ。

    この頃、幻冬舎以外の本は図書館で調達します。😄本棚がパンパンなのよ

  • 吉田真悟
    吉田真悟
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    『救いたくない命』
    俺たちはかみじゃない2
    中山祐次郎著

    誰も彼も薮さんの分身なんだろうけれど、雨野隆治とは一味違うが同類に思える剣崎啓介、誰もが好きになるであろう人としても出来過ぎな松島直武のバディ関係かすこぶる良いねぇ。阿吽の呼吸に惚れ惚れする。

    詳細に描く医療現場の緊迫感は薮さんの真骨頂だよね。リアル過ぎて読んでいて胃が痛くなった。

    そして『泣くな研修医』シリーズもだけど、出てくる女性、ナースや師長、患者さんまで皆魅力的過ぎて羨ましい職場である。

    本に出てくる麻布十番のバーに行ってみたいなぁ。どこかにありそうだ。