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吉田真悟
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No.692 『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』 杉本宏之著 (2014/7/17ダイヤモンド社) 2023/07/21(7/21読了) かなりうるうるっとしました。杉本さんの人生って噂には聞いていたが、かなり劇的である。 苦労して立ちあげたエスグラントコーポレーションがリーマンショックで傾き、 民事再生法を適用し会社を閉めたときの胃が痛くなる日々は反面教師としてためになるよね。 お恥ずかしい話、破産手続きや会社更生、民事再生の区別すら知りませんでした。 グリーの田中さん、ドリコムの内藤さん、スタートトゥディの前澤さん、そして堀江さん、サイバーエージェントの藤田さん、今もまわりにいらっしゃる方々との縁がより強くなった事がわかります。現シーラテクノロジーズのホームページに掲載されている湯藤さんや立花さんの顔を拝見して、なんと強い縁なんだと納得できました。 この本は2014年までの話ですので、その後の輝かしい業績や活躍、見城先生との出会いは「徹の部屋」の出演回で確認しておりますが、最近の米ナスダックへの上場などその後の話もお聞きしてみたいですね。 順風満帆で今後が楽しみでなりません。どうか彼女ともお幸せに。 ↓ 以下に書籍の紹介文を載せときます。読んだ方が良いね。 「彼の経験は、すべての経営者にとっての教訓だ」――藤田晋 「150%の力で走る起業家の現実を読んでほしい」――堀江貴文 業界の風雲児として急成長企業を育て、最年少上場記録を打ち立て、最高益を叩きだした矢先、リーマンショックで巨額負債を抱え破たん。 どん底から再起動へと歩む青年経営者は、失敗から何を教訓とし、迷惑をかけながら支えてくれた人々に何を伝えるのか? 著者は、20歳から歩合の不動産営業マンとして身を立て、若くして独立。 会社を急成長させ、最年少上場(当時)を果たしたものの、リーマンショックの影響により一時最大400億円にまで膨れ上がった巨額負債を抱えることになり、バランスシートの改善に奔走しますが、ついに民事再生を申請。自らも自己破産し、無一文となりました。 リーマンショック下の不動産業界で、著者を襲ったすさまじいばかりの事業環境の変化と、金融機関との血のにじむような交渉の日々、経営者としては未熟すぎた自分への怒り。その後の破たん。 一時は時代の寵児としてもてはやされた著者が、若くして経験した絶頂と転落、そして自己破産後のどん底の経験が本書ならではの読みどころです。 著者を支えたのは、何もかも失った後にもなくならなかった起業家たちやかつての部下との数々の絆でした。 信頼を糧に雌伏の日々を乗り越え、再び起業へと立ち上がった著者が学び、教訓とした大切なものを描き出します。 著者について 杉本宏之(すぎもと・ひろゆき)1977年生まれ。 高校卒業後、宅建主任者資格を取得し、住宅販売会社に就職、22歳でトップ営業マンとなる。 2001年に退社し、24歳でエスグラントコーポレーションを設立。 デザイナーズワンルームマンションのデベロップメント事業を皮切りにプロパティマネン ジメント、賃貸仲介業、人材派遣業、中古マンションの再生販売、一棟収益ビル事業と事業を拡大し、総合不動産企業に成長させる。 2005年12月20日、名古屋証券取引所セントレックス市場に不動産業界史上最年少で上場を果たす。 業容は拡大したが、2008年のリーマンショックの影響から急激に業績が悪化、2009年に負債191億円を抱え、民事再生を申請、受理される。 その後、再起し、元部下や友人と共にエスグラントに匹敵する規模にグループを育て上げた。

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千冊回峰行中!
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  • 吉田真悟
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    No.733 
    『八日目の蝉』角田光代著
    (2007/3/25 中央公論新社)

    2024/05/14 
    (Amazon Audibleで3/19視聴)

    不倫相手の子供を衝動的に盗み出し、数年も連れ回す主人公に徐々に情が移っていくが、いつ捕まるのかと緊張感がずっと続いた。

    母親ごっごに付き合わされるが、決して不快ではない。子を守る母親として主人公の「希和子」になりきり、行く先々で世話してくれる他人の人情に触れ、逃亡生活をハラハラしながら追っかけて、最後は誘拐が発覚して捕まってしまい一旦ホットするも、今度は「薫」(子供)の目線でその後の第二章が始まる。希和子と同じような不倫をしてしまう薫に、またかといった諦めを感じる。

    希和子と薫の最後のすれ違いについても、やきもきしつつ諦めてしまう。
    そこで出会ったなら、お互いを十分に理解できただろうかな?

  • 吉田真悟
    吉田真悟

    No.734
    『キングスマン ファースト・エージェント』
    『キングスマン』
    『キングスマン ゴールデン・サークル』
    3作品、3/20に観覧終了(Amazon Prime Video)

    本気で作った紳士の国の映画だった。
    何度も観たが、痛快で面白い。金をかけているのがよくわかる。
    そして人が簡単に死ぬため罪悪感がない。そこが良い。

    「ファーストエージェント」
    1914年当時(どこまでが本当か私にはわからないが)
    凶悪な「羊飼い」との死闘を終えたオックスフォード公が、
    英国国王ジョージ5世の協力の下、高級テーラー内に国家権力から独立した諜報機関「Kingsman」を作る話。

    ・イギリス国王のジョージ5世、ドイツ皇帝のヴィルヘルム2世、ロシア皇帝のニコライ2世がいとこ同士だったとは知らなかった。
    ・「羊飼い」を名乗る謎の男が世界を混乱させるべく秘密会議を開いていたが、ロシアの怪僧ラスプーチン、女スパイマタ・ハリ、ロシアの革命家レーニンといったそうそうたる歴史上の人物が登場する。後に世界を震撼させるキーパーソンたち。なのでなかなか、スケールの大きい時代がかったスパイアクション映画となっている。

    「キングスマン」
    キングスマンのメンバーの一人が冒頭で死んでしまい、その後任を危険な試験で選抜する。かつて自分の父がメンバーだったエグジーがもう一人の女性と選ばれるが、スマホを使い世界中を暴力的に洗脳する悪と戦うといった超アクション大作である。杖や傘などの独特の武器や防御アイテムが面白い。エグジーの成長と義理の父親との対決に鳥肌がたった。少年が一人前の大人にいきなりなってしまい、まぶしいのである。

    「ゴールデン・サークル」
    麻薬密売組織ゴールデン・サークルの女ボスとの闘いがメインのストーリィ。
    麻薬に仕込んだ毒物により世界中がパニックになるが、すんでところで解毒剤を手に入れて世界を救うというお話。
    米国諜報組織ステイツマンとキングスマンの関係(バーボンやテキーラって太陽に吠えろか?)が近いのか遠いのかいまいちわからなかった。親しい仲間の死がさらっとしていて心に沁みた。

    新作が出たら必ず観るよ。

  • 吉田真悟
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    No.735
    『変な家』 雨穴著(2021/07/22 飛鳥新社)

    2024/07/01 (Amazon Audibleで3/22に視聴) 
    ホラー・サスペンス。
    緻密にデザインされたディテールは凄いの一言。
    本当に怖くなり鳥肌が何度も立ったが、引き寄せられて先を読みたくなる。
    中毒性がある本である。夜に一人では読まない方が良いな。おしっこ漏らしそうだから、映画は観ない(^^)/

  • 吉田真悟
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    No.736
    『変な絵』 雨穴著
    (2022/10/20 双葉社)

    2024/07/01 (Amazon Audibleで3/22に視聴) 
    ばらばらの不気味な話がどう合体していくのか?
    結末を知りたいのだが、恐ろしいし、不気味だし、躊躇しながら先を読んでしまう。一体誰が主人公?犯人?被害者?いびつな絵の意味が分かってくると恐怖が何倍にも膨れ上がる。
    最終章でやっと最初の絵の意味が分かり、主人公が分かって全部つながった。
    どえれー怖かった。
    夏にぴったりの本。

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    No.737
    『吉原手引草』 
    松井今朝子著
    (2007/3/1 幻冬舎)

    2024/07/01 (Amazon Audibleで3/23に視聴) 
    身請けが決まった遊女・葛城が、幸福の絶頂に突然失踪する。多くの人のインタビュー(3人称多視点)でその事実が明らかになっていく。
    どうも、仇討ちが隠れているし、人情噺でもある。
    よくある形式だが、書くのは大変であろうと思う。
    いきさつを忘れてこの文章を今、書いている。はぁ。

    第137回直木賞受賞作と聞いて気になって古本屋で買った。大変面白かった。

  • 吉田真悟
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    No.738
    『夜と霧』
    ヴィクトール・E・フランクル著(2002/11/06 みすず書房)

    2024/07/01 (Amazon Audibleで3/24に視聴) 
    極限の恐怖でも生還することが分かっていたからなんとか読めたがきつい本だ。
    人間の尊厳やプライドが粉々になったとき、人は何をしだすのか?
    人類全体の負の貴重な体験記録である。子孫に語り継がなくてはならないと思った。
    今日石で追われた人達が明日は別の民を蹂躙する。
    今、ガザで起きていることはこの本とは全く関係ないと思おう。人類の進歩はいつまで止まったままだろう。共通の敵が現れない限り、その連鎖は繰り返すのだろうなぁ。愚かなり

  • 吉田真悟
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    No.739
    『読書という荒野』
    見城徹著
    (2020/04/03 幻冬舎文庫) 

    2024/07/02 (Amazon Audibleで3/25に視聴) 
    読んだはずなのに覚えていないことだらけで愕然とする。見城先生のお祖父様は森鴎外の友人で高名な医者だったそうだ。今更知る驚愕の事実。多分忘れただけなのだが。

    いったん読むと、とんでもなく読みたい本が増えてしまう。いや、前回もピックアップしたはずだが、怠慢である。『罪と罰』、『邪宗門』から読んでみるか。

    そうすると『仮面の告白』、『豊穣の海』、『金閣寺』などはいつになったら読めるのだろうかな。細かく読書計画を立てなくてはならないなぁ。早く読めよ自分!

    読書が荒野になる日まで精進しよう