ゆーた「えええ!!!ええ???」
糞まみれで狼狽える。
ゆーた「そんなんでいいの??!?!?そんなんでいいんかーーーーい!!!!」
普段から染み付いた、ツッコミっぽい言い回しが自然と出ている。
その瞬間だけは、堂々としていた。
ゆーた「じゃあ僕も謝ります!!すいませんでした!!!」
大悪魔は、背中に収めていたうんち鎌に再度、手をかけた。
トゥリ「お前よぉ」
先ほどの小さな溜息ではなく、今度は肺から全て空気を吐き出すように、強く長い溜息をついた。
トゥリ「お前よ、今さ、そんなんでいいの?っつったよなぁ」
一歩、ゆーたに向けて歩む。
トゥリ「謝る、ってことはよ、許してもらう、って事じゃねんだよ。」
また一歩。
トゥリ「謝る、ってのはよ、省みるって事だよ。」
鼻と鼻がつきそうな距離だ。
トゥリ「しょうはよ、許してほしかったんじゃねぇんだよ。死ぬとしてもよ、死に方を選んだんだよ。やれる事があったのに、そう思いながら死にたくなかった。せめて、最低限自分のした事の責任をよ、取ろうとしたってことだっつーのよ。」
うんち鎌をゆーたの首に当て、背後に回った。まるでヴァイオリニストのように、ゆっくりゆっくり、うんち鎌を引く。首の薄皮はいとも簡単に切れ、血がにじむ。
トゥリ「最初に言ったよなぁ。やっちゃいけねぇ事があるってよ。そんなんでいいの?って言ったそれはよ、『罪を認めない言葉』」
トゥリ「みっともなくよ、許しを乞うてるよなぁ、しょうのように、命を少しでも綺麗にしようともせずによ、お前は汚くてもなんでもいいから生きたい、だから謝る、それはよ、『命を省みない事』」
小便と大便、あと何かよくわからない液体を、下腹部あたりから垂れ流し、ゆーたはもう震える事しかできない。
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