シフォンケーキが「シワシワ」になるのは、主に「焼き縮み」と呼ばれる現象です。せっかく綺麗に膨らんだのに、冷めたらシワシワになってしまうと残念ですよね。主な原因と対策は以下の通りです。
1. 焼き不足(最も多い原因の一つ)
* 原因: 生地が十分に焼けていないと、内部の水分が多すぎたり、生地の組織がしっかり固まっていなかったりするため、冷めるにつれて自重でしぼんでしまいます。
* 対策:
* 焼き時間を延長する: レシピ通りの時間で焼いてもシワシワになる場合、オーブンの火力が弱い可能性があります。竹串を刺して生っぽい生地がついてこないか、生地の中心までしっかり焼けているかを確認し、必要であればさらに5~10分ほど焼き時間を延長してみましょう。
* 焼き色の確認: 表面がしっかり焼き色がついているか、割れ目も乾燥して焼き色がついていればOKです。
* オーブン用温度計の活用: オーブンの庫内温度が正確でない場合があります。オーブン用温度計を使い、設定温度と実際の温度が一致しているか確認することをおすすめします。もし実際の温度が低い場合は、設定温度を少し高めに調整しましょう。
2. メレンゲの泡立て不足・泡立てすぎ、または安定性不足
* 原因:
* 泡立て不足: メレンゲの泡立ちが不十分だと、生地に十分な空気が含まれず、膨らみが悪くなります。また、泡が弱いと、焼成中に熱で膨らんでも、冷める時に支えきれずにしぼんでしまいます。
* 泡立てすぎ: 泡立てすぎると、メレンゲのキメが粗くなり、気泡が大きくなって焼き縮みの原因になることがあります。また、分離しやすくなります。
* 安定性不足: 卵白に油分や水分が少しでも混ざるとメレンゲが安定しません。
* 対策:
* しっかりとしたメレンゲを作る:
* 卵白は使う直前までしっかり冷やす。
* 清潔で油分のないボウルと泡立て器を使う。
* 砂糖は数回に分けて加え、ピンとツノが立つまでしっかりと泡立てる(ツノの先が軽くおじぎをする程度でも良いですが、安定感が必要です)。
* 最後に低速で少し回し、キメを整える。
* 乾燥卵白の活用: メレンゲの安定性を高めたい場合、乾燥卵白を少量加えるのも有効です。
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