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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
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    創る者は、常に死の匂いを纏っている。
    創造するのは、味ではなく、生そのもの。
    命を削るように握られた一貫の中で、
    喜びと絶望、静謐と狂気がせめぎ合い、
    それを口にする者もまた、生きる覚悟を問われる。
    食べることは生きること。創ることは死に近づくこと。
    その刹那の交差点にこそ、美が生まれる。

    創る者の手は神のようであり、悪魔のようでもある。
    その指先に宿るのは、赦しか、呪いか。
    見城さんが書かれた「天使の熱狂と悪魔の冷静」。
    きっと三上さんは、その両方を抱えながら、
    日々、魂を賭けた勝負をしているのだと思います。
    そして、食べ手もまた、天使にも悪魔にもなりうる。
    その危うい境界線の上でこそ、真の美食は生まれるのかもしれません。

    「ザ・メニュー」が描いた世界と同じく、
    人生という劇場では、創造と破壊が溶け合い、
    私たちは観客でいることを許されず、
    いつの間にか舞台の上に立たされる。
    生と死が交差するその瞬間、
    美とは何か、人間とは何かを、
    炎のような一瞬の中で突きつけられる気がします。

    見城さんが生涯をかけて向き合ってきた「編集」という作業も、まさに同じ構造を持っているのではないでしょうか。
    作家と一体化して、魂を削り、読者の心臓を鷲掴みにする。
    三上さんの一貫と、見城さんが世に送り出してきた一冊一冊が、共に、狂気と美、そして覚悟を宿していると思います。

  • 見城徹
    見城徹
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    昼は久し振りに[スパゲッティながい]へ。
    タマゴとベーコンのスパゲッティ醤油味。