ベースアイコンパックを選択した理由 僕は4年間まがりなりにも経済学を学びました。自分なりにある程度ちゃんと教授の講義を真面目に聞いて理解したつもりです。経済学の世界では、常に等価交換が成立しており、カネや労力をいくら投入したかで、得られる価値が算出可能です。(レートが決まっている) 経済学は学問としては、大変面白いものでしたが、同時に嫌気がさしました。何故なら、実際の世の中では等価交換が成立するパターンの方が圧倒的に少ないからです。 例えば、僕は寿司が好きです。その中でもマグロが好物です。ただし味音痴なので、回転寿司のマグロも、高級店の寿司屋のマグロも、たいして味の違いが分かりません。僕の中では、100円のマグロも1000円のマグロも「マグロはマグロ」であり美味しさはそれ程変わりません。(話は脱線しますが、これは食を文化として楽しむ事が出来る人間として生まれたにも関わらず、味の違いが分からないのはとても貧しい事だとは思います) つまり、値段に応じて幸福度が決まるといった等価交換がここでは成立していません。 今回のスワップイベントでは、最も価値の高い選手は必要なスワップ選手の数が1番多いドログバだとされています。ただし、僕の中ではドログバにそれ程思い入れはなく、リバウドやクライファートに憧れていたので、その時点で前者より後者の方が、必要なスワップ選手の数が少なくても、価値の高いものだと感じます。また、今作においては逆足とスピードが非常に重要なスタッツであるため、ドログバよりブトラゲーニョの方が個人的には有用性がある気がします。ここでの各選手の価値は単にEAが決めたレートに沿ったものであり、個々人の価値観や好みとは必ずズレが生じます。 さらに人生というのは誤ちや間違いの連続です。常に最善手を打ち続けることはいくら頭が良くても不可能であり、それが最も良い選択だと証明することも出来ない上、逆に悪手が回り回って良い結果を生むこともしばしばあります。つまり、「誤ち」の可能性を考える事こそが我々の人生を豊かにしてくれる「希望」であると言えるのではないでしょうか。 恐らくリオやブトラゲーニョを確実に手に入れていれば、FIFA20のUTにおいてJuniorFCの大黒柱として長いこと活躍してくれたことでしょう。しかしながら、そうやってEAの手のひらで転がされるだけが、良い選択なのでしょうか。まだ他にも選択肢があるのではないかと思いました。 こうして君たちとの長い付き合いが成立している事も、何故か残念な学校に入り、残念な部活に入ってしまった「誤ち」によるものであり、同じ趣味や価値観を分かち合える仲間を見つけられたという「希望」でもあると僕は理解しています。 支離滅裂な文章を最後まで読んでくれてありがとうございました。