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Kst

カツセマサヒコ著「傷と雨傘」の序文より  眠れない夜や起きられない朝には絶望が忍び寄って、私やあなたを痛めつけている。社会はいつも私たちを主人公にはせず、地球という球体の上の、退屈や窮屈や羞恥や嫉妬や暴力や差別や搾取で、私やあなたを殺そうとしてくる。  助けを求めようとしてもこの星は、私たちを一つのパーツとしてしか捉えてくれない。たとえ死んでも平常運行して、昨日と変わらない、「何もない一日でした」とカウントする。  つまりそれは、誰も特別じゃないということ。  ならば、誰もが特別であるということ。  そう勘違いしたい。私もあなたも、特別で、全員が主人公になる。決められた台本はなく、好き勝手に演じる。時には、自分の嫌いな人間にもなる。好きだった人にひどい言葉を投げかけてしまったり、大切な人に不義理をしたりする。誰かの恋敵となり、子から嫌われる親になり、世界に絶望したりする。  それでも、愛すべき、愛されるべき存在として、ここにいる。時には、大盛りのカップラーメンを平らげ、友人のかけがえのない親友役に選ばれ、嬉しくて泣いたり、悲しくて笑ったりする。  この星は大きな劇場。違うのだけれど、そう仮定して。ならば太陽と月はスポットライト。海や木々は音を立てて、神が宿る舞台装置。感情が波立つたび、光が反射して、傷も痛みも映し出す。寂しさや後悔さえも、くっきりと輪郭を見せて、私やあなたの顔を覗き込む。  無限に分岐を続ける人生。そのうちわずか、34名分。  私やあなたも抱えているような、それぞれの傷と、雨傘となる言葉を集めて、小さな一歩に迷ったり、踏み出したりする物語集ができました。  どうか、どうか。  あなただけの傷や、痛み 寂しさよ、誰かを守る雨傘になれ

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PJ_takaのトーク
トーク情報
  • Kst
    見城徹見城徹
    Kst
    見城さん、リトークありがとうございます。 感無量です。 自分の仕事の中で、半分論を言語化できていませんでした。 だから目から鱗でした。 二択をしながら、あっちのこっちの 枝を行き来して、 自己検証、自己嫌悪、自己否定 を繰り返し生をまっとうしていくのだと思いました。

    肉体化された言葉。言語化された実践。
    村上信五、恐るべし❗️

  • Kst
    Kst

    見城さん、度重なるリトークありがとうございます。
    もう生きた心地がしません。

  • Kst
    Kst

    これは、見城さんが夢に出てくるパターンじゃないですか…

  • Kst
    Kst

    毎日聴いてしまうほど、クセになっています♪
    離婚伝説…
    懐かしいようで、新しい…
    昭和のようで、令和…
    J-POPでありながら、AORのような…

    愛は一層メロウ、なんか出だしが山下達郎っぽい!

  • Kst
    Kst

    755の名だたる方々に拍手をいただいたことを見返して…ありがたいと想い、
    そして、755はスゴいところだと改めて痛感いたしました。

  • Kst
    Kst

    二つ前の投稿で間違っていました。

    愛「は」一層メロウ
    ではなく、
    愛「が」一層メロウ
    でした。

    訂正してお詫びいたします🙇🏻

  • Kst
    Kst

    ↑この調査報道が面白い!
    面白いと言ったら失礼になるかな…

    オシントを使い、調査の仕方も現代を象徴し、
    最近はこのような調査報道もなかったのではないか…

    べリングキャットにも検証もしている。

    この続きが楽しみだ…