始めたばかりです。
トーク情報- 斉藤徹
斉藤徹 4年前、債務超過の渦中にいたとき、それまで一緒に笑っていた人たちが、少しずつ遠くなっていくのを感じた。連絡が減る。言葉が薄くなる。
「応援してるよ」の裏にある距離感に、気づいてしまう。でも、そんなとき逆に毎日のように連絡をくれて、一緒にドライブに連れて行ってくれて、ただ食事をしながら、くだらない話も、深い話もしてくれる人がいた。見城さんは、そんな時間をくれた。励ましだけじゃなく、叱ってもくれた。飲みすぎて怒られたこともある(笑)。
でもその全部が、「お前はまだ終わってない」と言ってくれてるようだった。あの頃、俺はようやく気づいた。信用って、順調なときの言葉じゃない。
孤独な時に、誰がそばにいたかで決まる。 - 斉藤徹
斉藤徹 毎日3,000万円ずつ口座からキャッシュが消えていき、1ヶ月で10億円近くが失われた。止められなかった。どうにもならなかった。そんなある日、見城さんと那須川天心と、3人で食事に連れて行ってもらった。でも、何も言えなかった。なぜか。情けなくて、悔しくて、口にしたら自分が壊れてしまいそうだった。尊敬している人の前で、「失敗しました」と言うのが、どうしても怖かった。本当は、救われたかった。でも、男としてそれができなかった。あの場で、自分だけ崩れ落ちるわけにはいかなかった。だから言えなかったんじゃない。言う必要がなかったと、信じたかった。見城さんなら、何も言わなくても、わかってくれてる。そう思いたかった。今でも、あのときの自分を思い出すと、悔しさと、情けなさと、それでも守ろうとした自分のプライドがないまぜになる。でも、あの夜に何も言えなかったからこそ、今こうして自分の言葉で綴ることができたのかもしれない。見城さん、あのときは、本当にありがとうございました。
- 斉藤徹
斉藤徹 自分が変われてきたのは、きっとパラドックスを引き受けられるようになったからだと思う。強がりの裏に隠してきた弱さも、まっすぐな理想と現実に折れてしまう自分の矛盾も。それらを否定せず、そっと抱えてみた。
見ないふりをやめて、不器用なまま受け入れてみたら、少しずつ、世界の見え方が変わっていった。
自分が弱いからこそ心が折れないように必死で強がっていたんだと思う。大丈夫って言葉で、いつも自分を励まし守ってた。かっこ悪い自分を見せたくなくて、情けなさや不安を、笑顔で塗りつぶしてた。でも本当に変わり始めたのは、その隠してきた自分を、少しずつ受け入れはじめたときだった。折れそうな自分に、それでもいいと言えた瞬間、心は折れずに、しなやかにしなった。強さって、隠すことじゃなかった。むしろ、弱さを抱きしめることだった。
弱さを隠すことが強さだと信じていたあの頃の自分に、今ならこう伝えたい。そのままで、大丈夫。ちゃんと前に進めるよ。って。