No.536 映画『漁港の肉子ちゃん』 【公開日】2021年6月11日 【上映時間】110分 【企画・プロデュース】 　明石家さんま 【監督】 渡辺歩 【原作】西加奈子（幻冬舎文庫） 【脚本】大島里美 【配給】 アスミック・エース 【制作】STUDIO 4℃ 【製作】吉本興業 【声の出演】 肉子ちゃん - 大竹しのぶ（本作の主人公。太っており不細工。男に騙されて、北の町にたどり着いた。「うをがし」と呼ばれる焼肉屋で働いている。） キクコ - Cocomi（クールでとても明るく賢い、肉子ちゃんの娘。読書好き。） 二宮 - 花江夏樹（キクコの同級生） みう - 吉岡里帆（若かりし頃の肉子の親友） ダリシア - マツコ・デラックス （霊媒師） マリア - 石井いづみ（キクコの友達） サッサン - 中村育二（肉子が働く焼肉屋の大将） ヤモリ - 下野紘 2021/06/14（6/11観映） 映画は原作と同じ不思議な世界観まで再現していました。 ペンギンやトカゲや猫や蝉が人間の言葉で話します。 トトロの有名なシーンなどが想起されジブリ臭がしますが、小さな寂れた漁港の四季が綺麗で深みがあって昭和くさくてとても懐かしかったです。生まれた町の磯臭さを思い出しました。 トトロの様な肉子ちゃん（見須子（みすじ）菊子）と娘の喜久子。同じキクコ。その意味がわかるころ、原作を読んで泣いたところでやはり泣けました。沢山そして気持ちよく。 子供に罪はなく大人にはそれぞれの事情があり、やるせなくて悲しいけれど、人のために今を逞しく生きる主人公親子やその周りの人情の機微に触れて最後は笑顔になれました。 Cocomiさん、いい声してたなぁ。大竹さんの声はイメージが強すぎて慣れるまで時間がかったけれど。西加奈子さんらしくない（私の勝手なイメージ）原作とさんまさんプロデュースの映画なんて、今回限りでしょうけど、子供から大人まで楽しめる、売れそうな作品ですね。ぜひ次回もタッグを組んで欲しいですね。幻冬舎の本で。 原作にも映画にも司馬遼太郎の『峠』が出てくるのですが、来年公開で映画も製作中とのこと。 こういう風に心に残る連鎖が、縁が続くのでやめられませんね。 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/漁港の肉子ちゃん https://ja.m.wikipedia.org/wiki/西加奈子