MiRAIMiRAI 「メスを置け、外科医 泣くな研修医8
/ 中山祐次郎」
面白かった。読後感がすがすがしく、生きるという営みそのものに対して、ストレートに勇気を注いでもらえる作品だった。
舞台は福島。未曾有の震災から数年が経ってもなお人手不足が続く第一原発近くの小さな病院に、外科医・雨野が、今まで勤務していた東京•浅草の総合病院[牛ノ町病院]を突如辞め、人生を投じるように転職する物語。
まず極端に行為する雨野に驚かされたが、私の心に刺さったのは、現地のスナックでのシーン。看護師の人間味が炙り出されていくのだが、女性のキャラが皆温かく、誰もが魅力的だ。ストーリーにどんどん引き込まれ、最後、女理事長の才覚にも驚くことになった。
私自身、震災直後に、管理しているアパート2棟の状況を確認するために、福島県いわき市を訪ねたことがある。あの頃、周りの知人からは「被曝しないの? 大丈夫なの?」と結構な心配をされたものだ。
福島全体が、強烈な風評被害に苦しみ、声をあげて笑うことすらはばかられるような重い雰囲気が漂っていた。そんな時期に、私は現地の不動産会社の女性担当者と小さなスナックに入ったのだが、あの狭い店内で感じた、肩を寄せ合うようにして生きる、何とも言えない人と人とのつながりを忘れられない。
私は、先生たちのように人命を助けることなどできはしないが、人としっかり関わり、支え合いながら生きていきたい。男としての役割を進んで引き受け、担い続けたい。この作品を読んで、そう感じた。
しかも、それを行為する時は、極端な決断、強引とも思われる意思表示が必要なのだと、そんな思いにさせられた。それによってしか人生が形作られないのだから。
改めて眺める「メスを置け、」というメッセージに唸るような気持ち。
流石、中山先生。語りがいのある素晴らしい作品でした。今度飲んだとき、いろいろ突っ込んで話を聞いてみたいです。
MiRAIのトーク
トーク情報MiRAI MiRAI 藪 医師(中山祐次郎)藪 医師(中山祐次郎) うっ……泣ける感想……
この現代という時代にも関わらず明確に「差別」された土地を無かったことに出来なかった。
そう、それを行為するには乱暴な、無理な決断が必要だったのです。見城さんもおっしゃるように、無理とは「理」が「無」いと書きます。その理の無さを、理屈では到底取りようが無い決断に飛び込む雨野に、わたしは「メスを置け!」とタイトリングしたのです。MiRAI 藪 医師(中山祐次郎)藪 医師(中山祐次郎) そこまで読み取ってくれて、本当に嬉しい。
メスを置く、でもない。
メスを置いた、でもない。
メスを置け、外科医。刀を捨てた武士のようなものです。それには、相応の覚悟が必要だった。MiRAI めがねめがね youtubeに上がっている色々なバージョンを
観た。
どんな言葉が正解かはわからないけれど…
キュートな見城さんにギュンギュン…♡
キュンではなく最上級のギュン♡笑
https://youtu.be/ERhjUzBtwA0?si=q1B6blRBnnVdvyFt

