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てんあつ

母が亡くなり、兄が亡くなり、父が亡くなった今。 ダメだね……涙脆くなっちゃってさ。 先日父の口座の利用停止の為に必要な戸籍謄本等を取りに役所に行った。受付け窓口で対応してくれたのが何と同級生だった。普段ならもう奥から出ては来ないであろう役職なのに。昼過ぎで手薄になっての対応であったらしいが。同じ町に住んでいながら会うこともない同級生。本人確認の為、私の免許証を出した時「ご無沙汰です、◯◯です」と言われ顔をまじまじと見たら面影があって思い出した。頭髪は真っ白で恰幅もよくなっていた。10代の頃はスルッとしたスリムだったのに笑。そしたら何だかもうそれだけでうるうるしちゃいましてね。 歳を取るということがどういうことなのか、強烈に実感したというか。 互いの容姿からも、年齢を重ねたことを認識しました。その時のハイライトは細かい文字を確認しようと、お互い眼鏡を外したところ。お互い老眼が酷くてね!?と笑い合ったところ。 帰りしな「体に気つけて!」「◯◯もな!」と短い言葉を交わし、役所を後にした。 ちょっとした嬉しい邂逅であった。

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片雲の風にさそはれて
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