Junのトーク
トーク情報Jun 見城徹見城徹 僕の嫌いな[夢]について初めて少し語ります。
18歳と27歳の時、中学時代からの夢が実現しました。しかし、若さ故の意気がりか、ようやく手に入れたその夢を自分から手放しました。そこに安住したくなかったのです。今でも時々、後悔します。そして、34歳の時、熱狂の末に手に入れた夢は年を追うごとに色褪せました。つまり、それらは実現してみると自分の生きるモチベーションにはなり得なかっだのです。勝手なものです。
今、僕は幾つかの夢を実現したと思っています。しかし、それらは実現した後、そうか、これが自分の夢だったんだと気付いたのです。僕には今、果たし得ていない夢が3つほどあります。一番大きなものは僕が生きている内はに実現しないでしょう。現実は苛酷で、一つを得るためには一つを失わなければなりません。残りの年月を考えると
切なくなりますが、どれを優先するか?は覚悟を決めた選択の問題になります。人生は長いようで短い。73歳になってそのことが胸に沁みます。
今日の絶望を明日の苛酷に。夢は実現した後にそれが本当に自分の夢だったのか吟味して語るものです。結論はきっと人生の最後の日にしか出ないものかも知れません。Jun MiRAIMiRAI [クラクションを鳴らせ!中野優作]
仕事で悪戦苦闘をしたり、他の本に寄り道をしたりしていたこともあり、ようやく読了しました。このパターンの場合、途中から飛ばし読みを始め、ある段階で本棚行きとなるのですが、この本は別格。実は一カ月半もの間、私はずっとこの本を鞄の中に入れたまま、中野さんと共に過ごしていた。そうせざるを得ない程、現場の苦労、叫びが詰まっていたから。
中卒の土木作業員が狼煙を上げ、仕事と格闘した、正真正銘「圧倒的努力」の足跡。最後の「事業再編」と「ビッグモーターの崩壊と流通革命」は、涙無しには読めなかった。
それにしても、人の温もりと圧倒的努力は、実は比例関係にあるのですね。
中野さんの会社のミッションは「新車を作らず、愛車を作ろう」だ。業界関係ない。このクラクションが日本中に鳴り響いて欲しいです。
編集者は箕輪さんと木内さん。素晴らしい本を有り難うございました。Jun 見城徹見城徹 1日が始まり、1日が終わる。いつの間にか時間が過ぎる。その毎日が積み重なって人は歳を取る。
10年前が昨日のように思える。即ち10年後も明日のように来ると言うことだ。若い頃は時の流れが遅い。歳を取るに従って流れが早くなる。2024年の12月29日に僕は74歳になった。もう今日は2025年の3月25日。約3ヶ月が一瞬のようだ。だから、10年後の84歳もすぐに来る。老人になると意識の中の時間では[死]は既に目の前にある。切ないが、それが生まれ落ちた全ての人の定めだと考えると気が楽になる。だから、若いうちは極端に生きるべきだ。物理的にもそうだが、意識の中の時間は無限にある。つまり、失敗も無限に修正出来る。何度でも立ち直れる。安全策で自分を守るのはつまらない。どうせ最後は死ぬのだ。永遠の[無]に還るのだ。この世に生きて在る時ぐらいスリルに身を焦がさずして何の実存か?人生を危険に晒す。僕はそう思って74歳まで来た。[死]まであと一瞬。狂ってこそ人生。
いや、狂わなけりゃ、やってられない。だろ?Jun 見城徹見城徹 書籍と雑誌が劇的に売れない。僕の実感では5年前の7分の1ぐらいに落ちている。毎夜22時30分前後に送られて来る書店売り上げのPOSデータを見るのだが、ここのところ見るたびに呆然としている。3月末で今期のおおよその業績が固まる。本の売り上げに頼らないビジネス構築に手を尽くした結果、何とか数字は確保したが来期に向けて不安は募る。昨夜、博報堂、サイバーエージェント、ジャパネットたかたの経営者3人と食事を共にしていて胸に沁みたことがある。最後は経営者の人間力だ。どんな困難も人間力さえあれば凌げる。破竹の進撃をしていても、その背中には痛々しい激戦の傷跡が刻印されている。やるか?やらないか?乗り切るか?諦めるか?困難を突破し続けること。昨夜の3人はその戦いを乗り切って、きっと次の困難に赴くさ中、痛々しいほど微笑んでいる。事業とはビジネス・モデルの問題ではない。不屈の精神と人間力だ。