

見城徹のトーク
トーク情報見城徹 三上雅博三上雅博 鮨職人になるために、僕はこの世に生まれてきた。
僕が揺るがぬ信念で無謀に挑めるのは、揺るがぬ愛情を受けて育ったからに他ならない。
僕が孤独と恐怖、そしてどんな絶望にも耐えられるのは、無償の愛を知っているからだ。
北海道小樽市オタモイ1丁目17番21号。
オタモイ海岸近くの山あいの長屋で生まれ育ち、気がつけば、ずいぶん遠くまで来てしまった。
決して裕福では無かったが、優しい両親に愛されて育った。
子供の頃から無茶苦茶で、人の言うことも聞かず、危ないことばかりやってきた。
両親には迷惑と心配ばかりかけてきた。悪さばかりして、学校に何度呼び出されたかわからない。
振り返れば、過去の自分はいつだって情けない。そして、申し訳ない。昔から失敗と後悔ばかりの人生だった。
中学を卒業すると家を出て、高校も行かずに、片っ端から仕事に飛びついた。
何をやってもうまくいかなかった。
不器用な僕は、現実を前に、諦め、失い、削られ、捨てて。
最後に残った一本の道。それが、鮨職人だった。
完成しないと知りながら、この道半ばで死んでいく。
往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし。
人生はどうせ一夜の夢。
今日も今日とて、鮨に狂おう。




