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見城徹
七色息子
七色息子
見城さん。僕はその地平線をずっと見ていたいです。朝日を抱き上げ、夕陽を包み込むその地平線を。限りある絶望そんな終わりの象徴を。微かな希望 記憶を朧げにしてゆく救いの光を。切ない笑顔 制御できない時間の幻影を。暖かい涙 掌から零れ落ちそうな孤独な世界を。ずっと見ていたいです。その一瞬を、永遠に見ていたい。絶望の尊さを、たった一人、苛酷ですが想像し立ち上がります。泣きたくなる旅の日は、世界が美しい!

君は炉辺で死にうるか その人の肩から世界は膨大な黄昏となって見え 願いにみちた声から 落日はしたたりおちる 行きたまえ きみはその人ためにおくれ その人のために全てのものより先にいそぐ 戦われるものがすべてだ 希望からは涙が 肉体からは緊張がつたえられ きみは力のかぎり 救いのない世界から立ち上がる 吉本隆明詩集「恋唄」より 行きたまえ、小林希。

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    見城徹見城徹

    自分の始末は自分でつける。朝日の社長の前でてめえが死んでみせることが何より肝心なのだ。いまこそオレは、ニセの平和主義、戦後の虚妄を営々と構築してきた大朝日ー「第四の権力」マスコミに躰をぶつけて死ぬのだ…。
    瞑想し物思いに耽っている野村を乗せた車は、交通渋滞もなくスムーズに走り続けた。そしてついに目的地に到着した。
    「先生、着きました」
    古澤の声に、野村が目を見開いた。車が停まり、目の前にあたりを睥睨するかのように聳える高層ビルがあった。
    その巨大な壁のように立ちはだかる建物をキッと見据え、野村は車を降り、第一歩を踏み出した。

       ーー山平重樹[激しき雪]ラストシーン

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    若い人に生きざまは見せた。あとは死にざまを見せるだけ。

                   ーー野村秋介

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    カドカワ時代に一度だけ野村秋介さんと電話で話したことがある。30年ぐらい前だ。僕宛てに野村秋介さんから名指しでかかった来た。ある依頼をされたのだが、僕はそれを辞退した。僕には荷が重かったのだ。その数年後、野村秋介さんは自決した。「そうか、ではいい」そう言った野村秋介さんの声のトーンが今でも耳に残っている。

  • 見城徹
    三上雅博三上雅博


    おはようございます。
    2020年3月の親父の投稿のリトークです。
    今日は沢山リトークしてしまいました。申し訳ございません。

    野村秋介。1993年10月20日。58歳没。
    朝日新聞東京本社にて経営陣との話し合いの末、「皇尊弥栄」と三唱後に拳銃自殺。野村秋介の壮絶すぎる人生に思いを馳せます。その生き様と死に様に、震える程に痺れます。「激しき雪」と言う言葉が美しいまでによく似合う。
    そんな野村秋介の師は「三上卓」。名前だけですが勝手にご縁を感じています。

    どうか僕に良いも悪いも言わないでおくれ。激しい雪が好きなんだ。僕はただ、そんな風にしか生きられないだけなんだ。狂わなければ、この世界で生きていけないだけなんだ。
    本日も皆様、宜しくお願い致します。