見城徹のトーク
トーク情報見城徹 三上雅博三上雅博 僕の朝は絶望から始まる。
まず起きた時点で寝てしまった事を後悔する。だから何時に目覚めても、どれだけ早く起きても時計を見て絶望する。今日やらなければいけない事のひとつひとつを思い、窒息しそうな息苦しさを感じる。なんでもっと早く起きれなかったのだと自分を責める。僕は時間のマリオネット。雁字搦めに縛られている。時間から解放されたら、僕は永遠に続けられるのに。自由になれるのに。死ぬまで動けるのに、時間がそれを許さない。
僕の頭の中の全部を形にしようと思ったら、どれだけ犠牲を払っても、あまりにも時間が足りないのだから。
優先順位で色んな事を諦めながら生きている。だから苦しい。自分が一番もっと出来るとわかっているのに。知っているのに。
暗闇の中、矛盾の海を彷徨い泳ぐ。
だから僕は朝目覚めると、まず絶望する。見城徹 藪 医師(中山祐次郎)藪 医師(中山祐次郎) 茅ヶ崎駅から、職員が鮨詰めになったマイクロバスに乗って病院へと向かう。声を出す者はいない。誰もが誠実に、必死に日々を生きている。強く実感するバスの中。