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見城徹

「癒着」という言葉の意味について『広辞苑』を引いてみると「本来関係あるべきでない者同士が深く手を結び合うこと」と書かれている。癒着は悪い意味で使われることが多い言葉だが、仕事を成功させるためには非常に重要な要素だ。  癒着とはどういう状態を指すか。お互いがお互いを必要として結果を出す唯一無二の関係だ。しかし、誰かと癒着するにはキラーカードを持っていなくてはならない。  相手が喉から手が出るほど欲しいキラーカードをこちらが持っている。そして「どうぞ使ってください」とそのキラーカードを惜しげもなく差し出す。  相手も手元にキラーカードを持っており、見返りにそのキラーカードを差し出してくれる。ギブ・アンド・ギブという無償の贈与、テイク・アンド・テイクという無償の報酬の関係は癒着とは言わない。ギブ・アンド・テイクの対等な関係の上に癒着はある。  もし君がキラーカードを1枚しか持っていなければ、その1枚を人に渡してしまった瞬間に弾切れになる。一時的に相手と癒着の関係が構築されるかもしれないが、次に渡すべきキラーカードが1枚も残っていなければ、癒着の関係は早々に終了する。  パートナーとして長く癒着の関係を保つためには、キラーカードを何枚も手元に持っておかなければならない。お互いが圧倒的努力を重ねて何枚ものキラーカードを常に獲得し続けるからこそ、お互いがお互いを必要とする癒着は続いて行く。  そして、キラーカードを切り合った先に、大きな成果が出ると癒着は益々深くなる。  勘違いして欲しくないのだが、「癒着」と「人脈」は似て非なるものだ。僕は「人脈」という言葉を聞くと虫酸が走る。 「仕事ができる人間になるためには人脈が重要だ」と考える人は、異業種交流会やパーティにやたらと出席しては名刺交換に勤しんでいる。大勢の人間が集まる場で名刺を渡し、通り一遍の薄っぺらい世間話をしたところで、癒着と言えるまでの濃密な関係を築けるわけがない。残るのは顔も思い出せない人たちの名刺の山だ。

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    見城徹見城徹

    自分の始末は自分でつける。朝日の社長の前でてめえが死んでみせることが何より肝心なのだ。いまこそオレは、ニセの平和主義、戦後の虚妄を営々と構築してきた大朝日ー「第四の権力」マスコミに躰をぶつけて死ぬのだ…。
    瞑想し物思いに耽っている野村を乗せた車は、交通渋滞もなくスムーズに走り続けた。そしてついに目的地に到着した。
    「先生、着きました」
    古澤の声に、野村が目を見開いた。車が停まり、目の前にあたりを睥睨するかのように聳える高層ビルがあった。
    その巨大な壁のように立ちはだかる建物をキッと見据え、野村は車を降り、第一歩を踏み出した。

       ーー山平重樹[激しき雪]ラストシーン

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    若い人に生きざまは見せた。あとは死にざまを見せるだけ。

                   ーー野村秋介

  • 見城徹
    三上雅博三上雅博


    おはようございます。
    2020年3月の親父の投稿のリトークです。

    「俺に是非を説くな 激しき雪が好き」。
    僕は野村秋介のこの言葉が大好きです。

    僕に良いも悪いも言わないでおくれ。
    ただ激しい雪の様にしか生きられないだけなのだ。

    本日も皆様、宜しくお願い致します。

  • 見城徹
    三上雅博三上雅博

    僕は苦痛では止まらない。
    どんな痛みや苦しみにも耐えられるから。
    心が折れない限り、僕は戦いに行く。
    例え病気になっても、大怪我をしても。
    大好きだった祖母が死んでも、双子の様に育った従兄弟が死んでも。
    僕は立ち止まらない。自分の都合で仕事を休んだ事は無い。 

    いずれ涙は涸れる。
    思い出だけが残れば良い。
    だから遠くまで行くんだ。
    僕らの大好きな人々よ。

  • 見城徹
    藪 医師(中山祐次郎)藪 医師(中山祐次郎)

    三上さん、余計な事を申し上げてしまいました。より正確に言うべきでした。みんな、ではなく、私が、三上さんに嫉妬しているのです。見城さんと深い関係になっておられることのみならず、一途に一本道を究める三上さんが。
    私は大腸癌手術の職人です。同世代で私より上手い人間は(同率一位はいるにせよ)いないと思いますが、早く全年代で一番上手くならねばと思っています。同じ職人に見られながら執刀することもあります。とても嫌なものです。自分の手術は見られたくない一方で、しかし外科医専用サイトに(患者さんの同意と完全な匿名化ののち)手術動画を公開することがあります。見られたくないのに、です。よくわかりません。
    また三上さんの心のうち、聞かせてくださいね。