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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    三上雅博三上雅博

    おはようございます。
    本日は、2016年2月の親父の投稿をリトークさせて頂きます。

    逃げるも自由。挑むも自由。
    ならば激流を登れ。竜門に挑む鯉となれ。

    本日も皆様、宜しくお願い致します。

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    今年の[第50回報知映画賞]。
    僕は選考委員ですが、[栄光のバックホーム]がノミネートされている全ての部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、新人賞)で選考と投票を辞退しました。

  • 見城徹
    吉田真悟吉田真悟

    その①
    映画『栄光のバックホーム』と横田慎太郎選手の生涯に寄せて―作家・小松成美
    2025.12/1 18:00

    見城徹さんからの1本の電話
    今年10月、幻冬舎の社長・見城徹さんから1本の電話がありました。iPhoneの画面に浮かぶ名前を見て大急ぎで出ると、私の耳に届いたのはこの言葉でした。

    「観てほしい映画があるんだ」
    見城さんは続けてこう言いました。
    「小松、俺は、この作品を命懸けで作ったんだよ」

    見城さんの「命懸け」という言葉に私はドキリとして、息を飲みました。見城さんの言葉に嘘がないことを誰よりも知っているからです。

    「世に送り出すべき作品だと思えば、どんな逆風があっても必ず書き上げろ」と、常に私の執筆を支えてくれた見城さんは、言わば作家小松成美の“産みの親”です。中田英寿さんや中村勘三郎さん、浜崎あゆみさんといった時代を分ける人物の取材ではたびたび大きな困難に見舞われました。それでも、最後まで完走し、本を書き上げることができたのは、見城さんの「伝えることを諦めない」という強い使命感に導かれたからでした。
    電話から聞こえる見城さんの声が少し震えていることがわかりました。

    「俺は、横田慎太郎との約束を果たすために、命を懸けたんだよ」

    私の目の前に、若いタイガース選手の顔が浮かびました。未来を嘱望されながら病魔に襲われ、2019年に24歳で引退した横田慎太郎選手のことはニュースで知っていました。
    見城さんと監督である秋山純さん、大勢の俳優とスタッフ陣は、2021年から横田さんの野球人生を描く映画を制作し、ついに完成させていたのです。
    その映画は、11月28日に公開された『栄光のバックホーム』です。(注:以下映画の内容に触れています。ご注意ください。)

    スクリーンに映し出されたのは、野球を愛し、野球に愛された一人の青年の物語。阪神タイガースにドラフト2位で入団した横田慎太郎選手。21歳で不治の病を発症し、28歳でその生涯を閉じるまで、野球と家族と仲間を愛し続けた彼のひたむきな姿には涙が止まりませんでした。

    横田慎太郎さん、プロ入りから脳腫瘍発覚まで
    慎太郎さんは1995年6月9日、鹿児島県に生まれました。父はロッテなどで活躍した元プロ野球選手の横田真之さん。野球選手を父に持った慎太郎さんは、鹿児島実業高校時代にチームの中心選手として活躍します。甲子園出場は逃したものの、その野球センスがスカウトの目に留まり、2013年のドラフト会議で阪神タイガースに2位指名されたのです。

    持ち前の負けん気と、誰からも愛される人柄。監督やコーチ、先輩たちに愛された慎太郎選手は、厳しいプロの世界でも立派に成長を遂げていきました。

    2016年の開幕戦では、金本知憲監督(当時)から一軍のスタメンに抜擢され、見事に初ヒットを放ちます。
    順風満帆な野球人生が待っていると思われたその矢先、慎太郎選手の体に異変が起こりました。目が見え辛く、ボールが二重に見えるのです。医師による診断結果は、脳腫瘍。21歳の若者には残酷すぎるものでした。
    その日から、慎太郎選手の過酷な病との闘いの日々が始まったのです。
    しかし、彼は孤独ではありませんでした。母のまなみさんをはじめとする家族、阪神タイガースの首脳陣、コーチ、チームメイト、
    タイガースの番記者たちなど、慎太郎選手を愛してやまない人たちの懸命な応援が、彼の心を奮い立たせました。

    そして2019年9月26日、引退試合で慎太郎選手が魅せた「奇跡のバックホーム」。視力は全く回復していませんでしたが、センターでボールを捕球し、そこから矢を射るような返球を見せたのです。

  • 見城徹
    吉田真悟吉田真悟

    その②
    松谷鷹也が追体験する横田慎太郎の人生と奇跡 母役に鈴木京香
    『栄光のバックホーム』で慎太郎選手役に抜擢された新人俳優の松谷鷹也さんは、元高校球児。慎太郎選手と同じ左投げ左打ちで、プロ野球選手だった父の影響で野球を始めた点も共通しています。

    慎太郎選手を演じることになった松谷さんは、闘病中の慎太郎選手と交流を深め、愛用のグローブを譲り受けました。
    松谷さんは慎太郎選手を演じるため、譲り受けた大切なグローブと共に福山ローズファイターズの練習生として懸命にトレーニングに励みました。すべては、あの「奇跡のバックホーム」のためでした。
    松谷さんは取材を受けた際、慎太郎選手のある言葉を心に深く刻んでいると話しました。それは次のような一文でした。

    「野球をやっていた時はレギュラーを取りたいと思うばかりだったけれど、病気になって多くの人に支えられた。今度は自分が誰かを支えたい」

    病になって初めて気づいた、人とのつながりの大切さ。支えられることの有り難さ。そして、今度は自分が誰かを支える番だという使命感。松谷さんは、慎太郎さんの志を渾身で演じることを誓ったのです。

    松谷さんだけでなく、俳優陣は魂を震わせるように慎太郎さんと関わる人々を演じていきます。

    母・まなみさん役の鈴木京香さん、父・真之さん役の高橋克典さん、金本監督役の加藤雅也さん、平田勝男二軍監督役の大森南朋さん、掛布雅之さん役の古田新太さん、川藤幸三さん役の柄本明さん、トレーナー役の上地雄輔さん、タイガースの北條史也役の前田拳太郎さん、スポーツ紙の担当記者役の草川拓弥さん、ホスピスの担当医師・門倉勉役の佐藤浩市さんはじめ、日本映画界を彩る演技者たちが、実在の人物としてそこに立ち、それぞれの役で慎太郎さんの命に向き合っている姿に心が揺さぶられました。
    私自身の、この作品への特別な感情が湧き起こったのは、阪神タイガースのスカウト・田中秀太さん(現阪神タイガースコーチ)を演じていた萩原聖人さんによってでもありました。

    萩原さんは、私が『中田英寿 鼓動』という中田選手のノンフィクションを出版した1999年に対談したことをきっかけに26年もの交流が続いています。
    私は、萩原さんがどんなに野球を愛しているのか、野球選手をどれほどまでに尊敬しているのか、それを聞いている一人です。萩原さんが、1995年から2009年までタイガースの選手として活躍し、その後スカウトになった田中さんの役を引き受けた思いの丈を聞き、改めて横田慎太郎さんが自らの人生の舞台に選んだ野球というスポーツの壮麗さを思いました。
    萩原さんの、慎太郎さんと野球への真摯な想いは、本作品に迸る「一途に白球を追う者への讃歌」でもあります。

  • 見城徹
    吉田真悟吉田真悟

    その③
    田中秀太スカウトを演じた萩原聖人さんにインタビュー
    ここで、スカウトの田中秀太さんを演じた萩原聖人さんのインタビューをお届けします。

    ⭐️以下萩原聖人さんの言葉です。

    今回、田中秀太さんを演じるにあたって、まずあったのは「自分が子どもの頃から知っている選手を演じる」という不思議な感覚でした。僕は幼少期から野球が大好きで、かなり“マニア”の部類だと思っています。実在の人物を演じることはこれまでもありましたが、歴史上の人物や大事件に関わる人物など、時代の“距離”がある役が多かったんです。
    ところが今回は、ほとんど同世代として、ファンとして長年知ってきた田中秀太さん。横田慎太郎さんと深く関わった田中さんの人生の一部を演じるという経験は、とても特別なものでした。
    野球選手の人生には、必ず引退という節目が訪れます。スターだった人も、そうではなかった人も、そこからどう生きていくのか──。
    秀太さんも、現役を終え、スカウトという立場で多くの選手の人生に関わってこられました。横田慎太郎さんとの関係も、その中の大きなドラマのひとつであり、その重みを感じながら演じました。
    横田さんのことは、ニュースを通じてずっと知っていました。病気は、抗えるものと抗えないものがある。人生には自分の意志ではどうにもならない“終わり”が必ず来るけれど、その本意・不本意は本人にしか分からない。
    横田さんは、自分のためだけではなく、周りの人たちの幸せを願いながら、最後まで懸命に生きた方だったと感じています。
    作中、秀太さんが「やめていいよ」と慎太郎さんへ言葉をかけたのは、実話だと伺いました。背負い続けてきた“十字架”を、誰がどう下ろしてあげられるのか……。秀太さんは、野球人の先輩として、その重荷をそっと下ろしてあげられた存在だったのだと思います。
    秀太さんについて、周囲の関係者の方から「とても愛情深く、責任感の強い方」という話を聞きました。労力も愛情も、自分が獲得してきた選手にとことん注ぐタイプだ、と。甲子園に出ていない高卒野手の横田慎太郎選手をドラフト2位で推すというのは、本当に覚悟のいる決断です。秀太さんはそれほど、慎太郎選手に惚れ込んでいたのだと思います。
    野球選手も俳優も、結局は「どれだけ人の心に残れるか」という仕事だと僕は感じています。成績や記録だけではなく、人として、存在として、どれだけ心に刻まれるか。
    横田慎太郎という選手は、間違いなく多くの人の心に生き続ける“名選手”だと思います。
    また、彼を支えた裏方の方々。スカウト、コーチ、スタッフ、家族。その全員が、どれほどの覚悟と愛情でその人生に向き合ってきたか。映画を通して、そのことが少しでも伝われば嬉しいです。

    主演の松谷鷹也さんについては、遠くから見ている時間が多く、俳優としての未来を語るのはおこがましいですが、「横田慎太郎を生きる」という一点における熱量は本当に信頼し、尊敬できると感じています。主演とは太陽のような存在で、現場全体を照らし、エネルギーを与える存在です。この作品の持つ“熱さ”の中心に、彼は確かに立っていると思いました。
    製作総指揮の見城徹社長、秋山純監督をはじめ、この作品に関わる全員の熱量は本当にすごいです。一瞬でも歩みを緩めると置いていかれそうなくらいでした(笑)。
    この“熱さ”そのものが作品に刻まれ、必ず多くの方々へ届くと信じています。
    観てくださる皆様に、横田慎太郎さんの生きた証、その周りの人々の思いが真っ直ぐに伝われば嬉しいです。】

    ⭐️以上が萩原聖人さんの言葉です。

    萩原さんの言葉は胸に染み入り、この作品が野球を愛する方々の心を繋ぐ楔になっていると感じました。

  • 見城徹
    吉田真悟吉田真悟

    その④
    阪神優勝と横田慎太郎選手の永遠の記憶
    話を映画『栄光のバックホーム』に戻します。

    誰もが体を引き裂かれるような痛みと悲しみの中で球団から去った慎太郎さんを思いやり、彼への惜しみない愛情を言葉と行動に変えていきました。
    それを象徴するのが本編にも登場する2023年9月14日のリーグ優勝のシーンです。
    そのゲームを一野球ファンとしてテレビで観戦していた私は、優勝に歓喜するチームとタイガースファンが横田慎太郎の喪失を心から嘆き悲しんでいる光景に言葉を失いました。
    リリーフで優勝を勝ち取った岩崎優投手は慎太郎さんと同じ年にドラフトで6位指名を受けタイガースへ入団しました。大卒の岩崎投手は慎太郎さんより4つ歳が上でしたが、同期として切磋琢磨してきた存在だったそうです。

    タイガースが18年ぶりのセ・リーグ優勝を決める対ジャイアンツ戦(甲子園球場)、9回表にクローザーの岩崎投手がマウンドに上がる際には、慎太郎さんが現役時代に使用していたゆずの「栄光の架橋」が登場曲として流されました。そこからファンによる「栄光の架橋」の大合唱が始まったのです。

    阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝を決めた試合を中継したサンテレビアナウンサー湯浅明彦の実況がファンの胸を打ちました。岡田彰布監督の胴上げが終わった後に、横田慎太郎さんのユニフォームを手にした岩崎優投手が胴上げされると「横田慎太郎さんのユニフォームも今胴上げです」と言い、続けてこう呼びかけます。

    《横田さん、今どこで見てますか? 先輩たちが同期生たちが、そしてあなたの愛した後輩たちが優勝という最高の結果を残してくれましたよ。あなたのことは一生忘れません》

    私だけでなく、テレビでこの場面を見ていたすべての野球ファンが慎太郎さんを思い、涙したはずです。
    1940年代、アフリカ系アメリカ人選手としてデビューし、輝かしい功績を残したことで有色人種のメジャーリーグ参加への道を開いたジャッキー・ロビンソン。

    彼は、「人生の価値は、他の人に与えた影響によって決まる(“A life is not important except in the impact it has on other lives.”)」という言葉を残しています。
    わずか5年の在籍でしたが、慎太郎さんが阪神タイガースの選手や関係者に与えた影響は計り知れぬほど大きいものでした。18年ぶりの阪神リーグ優勝の年に逝った慎太郎さんの名は、縦縞のユニフォームを纏う選手やファンの心に永遠に刻まれることでしょう。
    野球というスポーツは、時に人生そのものを映し出します。マウンドやバッターボックスに立つ勇気、チームメイトへの信頼、敗北から立ち上がる強さ。
    横田慎太郎さんの28年の人生の軌跡は、観る者に「前へ」と力強く進む勇気を与えてくれます。

    映画『栄光のバックホーム』を1人でも多くの方に観ていただきたいと願っています。

  • 見城徹
    しげしげ
    投稿画像

    映画[栄光のバックホーム]のパンフレット。
    近々見に行く約束をしていますが我慢出来ず、パンフレットを買うためだけに映画館へ行って来ました。
    1件目はショップがまだ開いておらず、2件目で無事購入。
    1ページごとが胸に迫るなか、最後のページにまた涙で…、まだ見ていないのに。

    新聞は3件目にも見当たらず、アマゾンで購入します。
    そんな帰りの電車の車番は、モハE230-124。
    124!と嬉しくなるなど、こんな経験をさせていただけることに改めて感謝します。
    (終点でお客さんが降りたタイミングで撮りました)

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  • 見城徹
    見城徹
    投稿画像

    墨の魔術師・金田石城さんの書を脇屋にプレゼントさせていただいた。先ずは運び入れて、写真を一枚。