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見城徹

[差別]という言葉を現実の具体的な差別というイメージで捉えないで下さい。差別というものは人間がある場所に生き、自然や建築物に染まり、時間に犯される存在である限り、何人も生まれ落ちた以上、決して避けては通れないものなのです。つまり、人は場所や自然、時間に必然的に差別され、自分の物語を紡ぐのです。だから[差別=物語=宿命]なのです。「差別を無くそう」とか「差別は良くない」というフラットな意味合いではないのです。全ての人間が差別の桎梏から逃れることは出来ない訳で、差別こそが人間の根源なのです。喜びと哀しみも、希望も絶望も、涙と笑いも、善と悪も、感動と葛藤までも全ては[差別=物語]と共にあります。私たちは差別という物語を生きて死ぬのです。差別のない世界は、のっぺらぼうで薄っぺらになります。場所と自然と時間がない世界など存在しません。あるからこそ人間の人生は苦悩と歓喜にスウィングするのです。 [無謀漫遊記]は受難の歴史(時間)を背負った川岸の場所に権力の象徴である徳川幕府の副将軍がやって来るという設定です。そこから露わになる必死にもがいて生きる小さな人々の泣き笑い。場所と自然と時間に蹂躙されてこそ人々は光り輝く。[無謀漫遊記]は「差別=物語」の根源を涙と笑いと感動のエンターテイメントに昇華した、この世あらざる舞台なのです。

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    クワトロクワトロ
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    見城さんの755。今年出会った本の中では異色の存在でした。

    たまたま訪れた場所に「龍神」がいるとの伝承は聞いたことがありました。

    小説と同じように読んで、腹にドーンと落ちて、背骨が前よりシャんとした。まだまだ生きていく為に1つ知っておくといいと思いました。

  • 見城徹
    オジトモオジトモ

    ★ルイ・ジャド、シャブリ・ブランショ2021×3

    ★ドンペリニヨン2013×2

    ★ ルイ ラトゥール、ムルソー・ブラニー シャトー・ド・ブラニー2019×2

    今年も素敵なワインをリトークさせていただき幸せでした。また来年もどうぞよろしくお願いいたします‼️

  • 見城徹
    見城徹

    おはようございます。2025年1月1日。大阪で[mikami limited 50]を営む鮨職人・三上雅博がリトークしてくれた2020年5月の僕のトークです。↓

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    僕は中庸が嫌いだ。ミドルが嫌いだ。一般論が嫌いだ。つまり、あっちもいいけどこっちもいいが嫌いだ。極端に言えば民主主義も嫌いだ。共同体的な善悪も嫌いだ。自分の身を切り刻まない評論家も嫌いだ。評論とは自分の血を噴き出して対象を語るものだ。その意味で小林秀雄や吉本隆明は偉大だと僕は思っている。つづめて言えば僕は安全地帯にいてモノを言う人が嫌いなのだ。
    そういう僕が不愉快な人は僕のトークを読まないで欲しい。僕のトークに来ないで欲しい。
    少なくとも僕は僕の755のトークに命懸けなのだ。

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    突き詰めて深い思考を巡らせた人は自殺するしかない。僕はそのことを明白な前提にして生き延びています。だから、僕に言わせれば僕は偽物なのです。しかし、偽物には偽物の意地と譲れない一線があります。
    僕は僕の個体の掟で生きます。

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    [正義]とか[倫理]とか[道徳]とかをつべこべ言うのは中学や高校のホームルームで終わりにした方がいいよ。現実の踏み絵を踏み抜くか?踏み抜けないか?を命懸けで対峙した人は二度とそんなことは言わなくなる。[夢]や[希望]も同じことだ。突き詰めて考えればいかに自分が醜いか解るだろう。正確な言葉で思考し切れない人は正確な言葉で現実と格闘したことがない人だ。

  • 見城徹
    三上雅博三上雅博


    明けましておめでとうございます。
    2020年5月の親父の投稿のリトークです。

    ゆく年も、くる年も、朝からやる事は変わりません。755で親父の過去の投稿を辿る旅。
    それが毎日の僕のルーティン。
    僕も僕の個体の掟で生きるだけ。
    僕が僕であるために。

    皆様、本年も宜しくお願い致します。