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見城徹

[差別]という言葉を現実の具体的な差別というイメージで捉えないで下さい。差別というものは人間がある場所に生き、自然や建築物に染まり、時間に犯される存在である限り、何人も生まれ落ちた以上、決して避けては通れないものなのです。つまり、人は場所や自然、時間に必然的に差別され、自分の物語を紡ぐのです。だから[差別=物語=宿命]なのです。「差別を無くそう」とか「差別は良くない」というフラットな意味合いではないのです。全ての人間が差別の桎梏から逃れることは出来ない訳で、差別こそが人間の根源なのです。喜びと哀しみも、希望も絶望も、涙と笑いも、善と悪も、感動と葛藤までも全ては[差別=物語]と共にあります。私たちは差別という物語を生きて死ぬのです。差別のない世界は、のっぺらぼうで薄っぺらになります。場所と自然と時間がない世界など存在しません。あるからこそ人間の人生は苦悩と歓喜にスウィングするのです。 [無謀漫遊記]は受難の歴史(時間)を背負った川岸の場所に権力の象徴である徳川幕府の副将軍がやって来るという設定です。そこから露わになる必死にもがいて生きる小さな人々の泣き笑い。場所と自然と時間に蹂躙されてこそ人々は光り輝く。[無謀漫遊記]は「差別=物語」の根源を涙と笑いと感動のエンターテイメントに昇華した、この世あらざる舞台なのです。

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    オジトモオジトモ

    ★マスネ社、オードヴィ ポワール ウィリアムズ 果実入り

    マスネ社は1870年に創立。
    フランス・アルザス地方で、中世から受け継がれてきた伝統あるオードヴィとクレームを今も作り続けている老舗メーカー。
    1913年にはフランボワーズを独自の製造法でスピリッツにしたことがきっかけで、マスネのフルーツ・ブランデーの生産量を飛躍的に伸ばしました。
    現在、バッセンベルクの主力工場の他に、ヴィレ渓谷の入り口に最新設備の工場を持ち、ポール・ボキューズなどのためにプライベート・ブランドも生産しています。

  • 見城徹
    見城徹

    ↑ 右3本は店の手作りです。グラッパにコリアンダーや山椒、コーヒー豆などを漬け込んだものです。

  • 見城徹
    見城徹

    2025年2月3日。
    大阪で[mikami limited 50]を営む鮨職人・三上雅博がリトークしてくれた2021年3月の僕のトークです。↓

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    また日曜日になった。70年間3800回ぐらい日曜日を迎えて来た。日曜日が終わり、また日曜日が来る。それを繰り返して人間は土に還る。本当は、時間などない。時間は人間が作った概念であって、あるのはただ肉体の成長と衰弱だけだ。生まれて死ぬだけだ。時間という概念の発明は言葉の発明と共に人類の最大の発明である。正確な言葉で思考する。言葉によって発想された時間という概念で、生まれて死ぬまでを過ごす。100年後も1000年後も10000年後もやがてすぐに来る。宇宙という摂理の中に人は一瞬の間、ただ在る。その悠久の中で一瞬、足掻く。泣く、笑う、怒る、喜ぶ。全ては死を迎えるための準備なのだ。徒労。それこそが人生。そう思えば今日の困難と憂鬱は何ほどのこともない。忍びて終わり悔いなし。

  • 見城徹
    三上雅博三上雅博


    おはようございます。
    2021年3月の親父の投稿のリトークです。

    この世に生まれ落ち、時間と言う概念の中で一生を過ごす。人は死ぬために生まれてきた。振り返るとあっという間の人生だった。すぐに時間は過ぎて行く。どうせ一夜の物語。綺麗に咲かせて散っていきたい。
    行く道は精進にして忍びて終わり悔いなし。

    本日も皆様、宜しくお願い致します。