見城徹のトーク
トーク情報見城徹 田島伸悟田島伸悟 見城さん
報知映画賞の為に映画鑑賞をする多忙の日々のなか、今回もパーソナルトレーニングを受けていただき、誠に有難うございました。
ベンチプレスは計13セット、総挙上重量6,120kg(6.12トン)という大変強度の高い内容でしたが、最後の1レップまで挙げ切る筋力と脅威の精神力に感銘を受けました。
総挙上重量が多いほど筋肥大は起こりやすいとも言われています。(もちろん休息、栄養など様々な要因が他にもあります。)
今回のトレーニングは見城さんの大胸筋の筋肥大に大きな影響を与えているはずです。
毎晩会食という日々の中、凄まじい努力により体重が約5kgも減少しているにも関わらず、これだけの重量を挙げ切るというのは並大抵のことではありません。
しかもご年齢を考えると、その凄さ、異常さがより際立ちます。
右肘のコンディショニングも海外のプロスポーツチームなどで取り入れられている方法を使い、入念にケアをする事で、状態の悪化を防ぎ、更に状態を良くするコンディショニングも行っていますので、これから益々トレーニングの質は向上するはずです。
トレーニング後に行われた福王寺朱美さんの古希のパーティ。
私は会場の外から見城さんのスピーチを拝聴しておりました。
司会「幻冬舎代表取締役社長 見城徹様」
司会「皆様、改めて大きな拍手をお願いいたします。」
見城さん「…幻冬舎の見城と申します。」
見城さんのお名前が呼ばれ、見城さんが話し始めた瞬間、会場内外の緊張感が一気に高まるのを感じました。
計8分28秒のスピーチの中で特に感銘受けた内容があります。
「福王寺朱美さんは真心がいつも篭ってます。とにかく精密な仕事をする人です。真心を込めてするというのがアーカーという会社そのものだとすれば、福王寺朱美の精神が全て宿っていると思います。そして、製品がリーズナブルというのは余計な価値を乗せないという事だと思います。それこそ彼女の生き方そのものなんです。」
「あのね、なんでこんなブラックタイのタキシードで来なくちゃいけないの。皆さんに感謝するんだったら、まぁラフな格好で良いじゃないですか。でも、そういう事をきちっとやりたいのが、精密な手作りをやる福王寺朱美なんです。」
広告費やブランドイメージによる虚栄を排除し、製品の本質的な価値、すなわち「真心が篭った精密な仕事」の対価のみを売りにする。
アーカーと言うブランドが如何に他社とは違うのか、そして福王寺朱美と言う人物が如何に本質的で誠実で精密な人間であるかを見事に表現しているスピーチだと感じました。
「GMOインターネットの熊谷に言わせると、『カンパイ』ってのは完全に負けるという意味になるので、『カンショウ(完勝)』にしてくれといつも言われるんです。そんなの、別に関係ないだろうと思いますけれど、今回は完勝という事でやらせていただきます。」
締めの言葉も唯一無二で完璧でした。
「見城さんにスピーチを頼んで本当に良かった!」と思わせる見事な締めの挨拶、「完勝!」でした。
そして、前澤友作さんと萩原清澄さんが経営する会員制おでん屋[宵音]へと向かいます。
まず驚いたのが萩原さんの真心。
本来休店日にも関わらず、見城さんが電話でお店の空き状況を確認した際、萩原さんは「勿論席は空いております!お待ちしております!」と即答されたそうです。
店に入ると既に大量のおでんが仕込まれており、その真心とスピード感にただただ圧倒されるばかりでした。
肝心のおでんは、私が今まで食べた中で間違いなく一番です。
私は大根、巾着、うずらの卵、厚揚げ、ちくわ、卵、麩をいただきました。
本来、急遽見城さんが来店されると決まれば、かなりの焦りと綻びが出るはずです。
しかし、それ一切感じさせない萩原さんの所作と優しくて落ち着きのあるおでんの味。
火加減、味の染み具合、食材の質、居心地の良い空間と真心の塊の様な萩原さんをはじめとする素晴らしいスタッフの皆様。
何もかも繊細で注意深く、お客様への想像力に満ちているお店だと感じました。
見城さんの周りに集まる方々や、ご馳走していただいたおでん一つに至るまで、全てが「本質的で誠実な仕事」に裏打ちされていることを、改めて肌で感じた土曜の午後となりました。
改めまして、ご多忙を極めるなかトレーニング を受けていただき、そして素晴らしいおでんをご馳走していただき、誠に有難うございました。
次回のトレーニングも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
田島 伸悟- 見城徹
見城徹 ↑ リッツ・カールトンのジムでパーソナル・トレーナーを務める田島伸悟のトークをリトーク。
たまたま、アーカー創業者・福王寺朱美の古希のパーティも10時からリッツ・カールトンでした。トレーニングをして、一度自宅に帰り、タキシードに着替えて、またリッツ・カールトンへ。パーティが始まっていきなりの乾杯のスピーチ。正式なスピーチは僕だけと言われて憂鬱でしたが何とか乗り切りました。僕なりに心を込め、笑いも取れた気がします。センスの良い、素敵なパーティでした。
筋トレは1年前に右肘を負傷して以来、思うように出来ていません。1年前はベンチ・プレスをスミス・マシーンで100kgを挙げていたのに今は情け無いほどの重量になってしまいました。背中も肩も同様で、MAX重量が落ちています。筋肉が落ちて来るのが何より悔しいのですが、受け入れるしかありません。74歳だし、もう高重量はやめろという天のお告げだと自分に言い聞かせています。
田島伸悟トレーナーは僕と同じ静岡市出身。
理論的で研究熱心、繊細で熱い男です。昨夜はパーティの後、仕事が終わった田島トレーナーを誘ってパーティで同じテーブルだった前澤友作(共同経営者で店を取り仕切るのは萩原清澄)が出店した麻布台の会員制おでん屋[宵音]を訪問しました。隣りには先にオープンした、やはり2人が経営する会員制焼肉店[未完]があり、工事や開店準備を横目で見て早く行ってみたかったのです。
手帳を見ると、年内スケジュールがぎっしりで、
昨夜は偶然に唯一無二のチャンスでした。決心して大正解。見事な仕事のおでんに唸りました。
こんなに美味しいおでんは初めて。パーティで食べていたのに幾らでも入ります。隣りの焼肉も極上ですが、おでんも最高です。キレがあるのにコクがある。今も幸福感に浸っています。 見城徹 中川 剛中川 剛 ↑[才能]について思う事があった時、今でもGOETHE2015年12月号の村上龍・連載コラム「努力という才能」を思い出します。
途轍もなく畏れ多い事を書く様なのですが、多彩な[才能]をお持ちの見城さんから特に際立って鮮烈に感じるのは、人を感動させる[才能]です。
2017年以来、何十回とお会いさせて頂く幸運に恵まれてきましたが、一切の誇張なく言える事は、お会いさせて頂いた時間には必ず生半可ではない[感動]があったということです。書いても伝わらないかも知れないのですが、完全に神業だと思います。たった一本のお電話に[感動]で泣いた事も何度もありました。そして、何より、見城さんのお言葉、ご著書、755、世に送り出された数多の作品から鮮やかな[感動]をいただき続けております。
私が見城さんから人を感動させる[才能]を感じる所以です。
大変烏滸がましい事を書かせていただきました。