見城徹見城徹2019年08月11日 21:28日航ジャンボ機墜落事故から34年か。1985年8月12日、僕は村上龍と2人で六本木の今はない[マナ]というレストランで晩御飯を食べていた。客は僕たちだけだった。まだ窓の外は暮れ切っていなかったから19時前だったと思う。高松さんという[マナ]のオーナーから羽田発大阪行きの日航ジャンボ機が離陸後間もなく消息不明になっていることを知らされた。その時はまさか520人もの方々が犠牲になるとは思ってもいなかったが、強い胸騒ぎがして食事が終わるといつも2人で行く酒場にも行かず早々に自宅に戻った。8月12日になるとあの時の[マナ]の蜃気楼のような光景を思い出す。
見城徹19分前三上雅博三上雅博海を見る親父の背中に僕はただ見惚れていたあまりにも眩しくて目を細めたそれはまるで一枚の絵画見城徹と言う存在が美しい景観を完成させていた時が刹那に終わってもいつまでもいつまでも写真のフィルムの様に永遠に心に焼きついているポケットに手を入れながら海を見つめる親父の後ろ姿が。153