削除されたユーザー見城様 山田詠美さんの「ソウルミュージックラバーズオンリー」を拝読させて頂きました。「身体を求めるのは最初の半年でいい。それから後は心が欲しい」など、突然本質を突くクールな言葉が溢れていて、自堕落でも感情的に豊かな大人になりたいと思わされます。あとがきも、自らをただの男好きと言ってしまいながらも、何の役にも立たない恋愛でもしたいと思わせる。身体で音楽を愛したいとも。ありがとうございます。
見城徹のトーク
トーク情報見城徹 見城徹見城徹 吉本隆明
『明日になつたら』
明日になつたら
辛い夢のなかに
蕀がひつかかつていないかどうかを
たしかめよ
きみはすでに
罪人の罪よりもすこし重く
罪人の衣裳よりもすこしみすぼらしく
あまたの時を過ぎたのだから
もしも 夢みた世界が
こないうちに
ちいさな恋のいさかいで倒れたら
きみと少女の骨を
戦士がとおる路に
晒せ
あまたの若い戦士たちは
まことともうそともわからぬうちに
すでに孤独な未来へ
ゆくのだから
もしも 大事のまえに
ちいさな事がまちぶせていたら その
ひとつひとつに花燭をともし
あたりの悪かったものに
微笑を 耐えられずに死んだものに
花飾りを
ほどこせ
きみはすでに
罪を世界におい
安息を戦士たちの肩から
盗んでいるのだから
明日になったら
辛い夢のなかに辛い夢をきずき
孤独な戦士よりも孤独な未来へ
きみもゆけ
すでに戦士たちはためらい
きみは待たれているから