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見城徹

僕は1950年12月29日、静岡県清水市吉川450の小糸製作所静岡工場の社宅で生まれた。[静岡県清水市]であって断じて[静岡市清水区]ではない。生まれて3日目に人生1回目の正月を迎えた。つまり、1951年を迎えた。もうすぐ69回目の正月を迎える。つまり2020年を迎える。その3日前に僕は69歳になる訳だ。クリスマス→誕生日→年末→正月と続いてなんだかいつも慌ただしい。今年も変わりなく過ぎて新しい年を迎える筈だ。後何年生きられるだろう?毎日のように考える。切なくなる。涙が出たりする。やがて最後の一瞬が来る。その時、微かに笑いたい。[ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ]。ラストシーンのデニーロの微笑み。「人生なんてこんなもんだ」「人生これでいいんだよ」そう言っているように僕には思えた。最後の最後での自分の人生への微かな肯定。狂わなけば生き抜けなかった人生を僕は微かに肯定出来るだろうか?

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