見城徹のトーク
トーク情報見城徹 吉田真悟吉田真悟 ![投稿画像]()
どこからが虚構で、どこからが真実?
言葉の売人、Z李が紡ぐ30のショートショート
立ちんぼから裏スロ店員、ホームレスにキャバ嬢ホスト、公務員からヤクザ、客引きのナイジェリア人にゴミ置き場から飛び出したネズミまで。
繁華街で蠢く人々の日常を多彩なタッチで描く、東京拘置所差し入れ本ランキング上位確定の暇つぶし短編集!
◎歌舞伎町・半地下の裏カジノは、要人たちも通い詰める“闇の社交場”(『東九歌舞伎町タワーアンダーグラウンド』)
◎恐怖の“勘繰り”地獄。覚醒剤中毒者の頭の中(『日曜日ダルク十六時』)
◎年間2000件の捜索願。歌舞伎町を取り巻く闇の正体とは(『チャイエスの客が消えた』)
◎新宿の路地裏のペットショップ。裏口では“人間”を売っている?(『ペットショップの裏口』)
◎闇金で借りた金を“競馬”で返済しようとしたら……(『ゼウスサンダーが駆けた日』)
◎大麻リキッドを売りまくって、人生終わるかと思った(『手押し魔人BOO』)
◎そっくりの容姿の“ホス狂い”ばかりが襲われる、奇妙な連続殺人事件(『ホス狂い殺人事件』)
◎不法滞在者が帰れない理由。パスポートを返さない“紹介者”の闇(『最後のレバーオン』)
◎500円で“予想”売ります。元競艇選手のセカンドキャリア(『ボートレーサーだったタカちゃん』)見城徹 K0183K0183 [小さな幸せこそ生きることの全てだったかも知れないのに!]——この言葉に、私も立ち尽くしてしまいます。
私たちは何かを追い求めるうちに、手の中にあった温もりを簡単に手放してしまう。別れたもの、捨てたもの、諦めたもの、叶えられなかったもの。あの時、あの一瞬に、もっと深く思いを巡らせておくべきだったと、後悔しても、今、その本当の価値に気づいても、もう一つも戻ってこない——見城さんの[僕は「あの幸せ」をいつ、何故、手放したのか?]という問いは、まさに私自身への痛切な問いでもある。
見城さんの73年の人生への問いかけに、私も自らの歩みを辿り直しました。自分の愚かさで、何か多くの大切なことを置き去りにしてきた、そんな酷い人生を送ってきたような気がします。
それでも、「いずれ去って行くだろう僕の愛する人たちのために僕は最後の炎を燃やす」と書かれた見城さんの言葉に、私は深い敬意を覚えます。絶望の中でなお燃やし続ける炎。それこそが、「さよならだけが人生だ」と知りながら生き抜く者の矜持なのだと思いました。
花に嵐のたとえもあるぞ——だからこそ、今この刻を、残された時間を、どう燃やし尽くすか。
見城さんの覚悟、深く胸に響きました。
私もまた、死が物語を閉じるまで、愛する人たちのために立ち続けます。


