ひでのトーク
トーク情報- ひで
ひで 【95 早見 和真】
R7.8.18 読了
凄く印象に残る小説です。
久しぶりに読み終えたくない。
もっと95の世界観に浸っていたいと思いました。
95年の渋谷が舞台とのことが、自分自身の過去とリンクしていたことも大きいですが。
学生時代の誰もが持っている全能感が懐かしい。
また、当時の渋谷の情景を思い出す記載もありドンドン物語に没入しました。
公園通りから右に細い道に入るとビームスがありそこを抜けるとagnès bがあった。
また、公園通りのパルコを左に曲がるとスペイン坂のところにADAM ET ROPÉがあった。
全てのお店の洋服に憧れて、ただ眺めていた当時を思い出します。
(p191ページを読んで思い出しました。)
5人の男子高校生を中心とした物語で前半部分はウキウキと次の展開が気になり読む手を止められませんでしたが、後半になるにつれて、物語の切なさ、読み終えてしまうことへの切なさが重なり、この物語がもっと続いてほしいとの思いが強くなりました。
ただ、読み終えた時に、20年後に会える仲間がいるのは素敵だと思いました。
本文より印象に残っている文章です。
「とにかく“今”に悔いを残すなよ。今だけを死ぬ気で生きることが、カッコいい大人になる近道だ。」
「俺も同じだよ。とにかく焦ってたんだ。だから、必死に逆らおうとしてた」
「何に?」
「だから・・・。ダサい大人になることに?」
「とりあえず今もQに出された宿題を必死にこなす毎日だよ」
「俺の?なんだよ、宿題って」
「みんなでカッコイイ大人になりましょうってさ。例のあれだ。カッコイイかどうかはわからないけど、とりあえず必死に生きてるよ。たぶん今が一番幸せだ」
この小説は私にとって大切な1冊になりました。
今は当時よく渋谷で流れていた“スピッツのロビンソン”を口ずさんでいます。 - ひで
ひで 【月とアマリリス 町田 そのこ】
R7.8.25 読了
自分の書いた記事により人を傷つけた経験から、記者から逃げてしまった主人公。新たな事件をきっかけに復帰して、事件の核心に迫るごとに、関係者の心の葛藤を描く。
まさに傑作です!!
読み終えて最初に思ったことは、凄い小説を発見した!!
決して明るい話ではないが、最後には希望が示されている。
『無条件に愛されたかっただけ』の言葉が印象的で心に刺さっています。
人は他人から見えている部分なんてごく一部。
その人が背負っている宿命や抱えている業が必ずある。
それは普段絶対に見せない姿だから、必要な時に頼れる。自分のことを大切に思ってくれている人がいることの幸せ。
親も家族も含めて、感謝を伝えなければならない人がたくさんいることに改めて気づきました。
幸せな時間とは?
すごく考えるきっかけになっています。
どんな状況でも、前を向いて進むのが人間。
主人公の矜持から感じたのもです。
なお、心に残っている文章を下記に示します。
自分の『多分』で描くのは『ほんとう』を見失ってしまう。何回も試して、『ほんとうのかたち』を探す。
「私はね、やっと分かったと。ひとはひとで歪むんよ。その歪みをどこまで拒めるかが、自分自身の力。私は無力でばかやった。いつも、歪みを受け入れることが愛やと思ってたし、そうすることで愛されようとしてたんよ。」
上手く表現できてないけど、自分が感じたことです。