鈴江信彦鈴江信彦18時間前言葉はどこからやって来るのだろう。僕が生むのか、それとも僕がただ、通り道になるだけなのか。世界は沈黙している。けれど、その沈黙の奥から無数の声がひとりの人間を選んで姿を得ようとする。僕は書く。いや――書かされているのかもしれない。23
鈴江信彦鈴江信彦18時間前街角で、理解不能な人に出会った。言葉は意味をなさず、視線は虚空を彷徨う。一瞬、世界の秩序が揺らいだように感じた。しかし、僕は動揺しない。胸の奥で、静かな観察が始まる。なぜ彼はこう振る舞うのか。どんな迷路を通り抜けて、この瞬間に立っているのか。答えはないかもしれない。けれど、問いを抱えたまま、僕は立ち去る。その不可解さは、僕の思索の材料になる。理解できないものを前に、怒りも苛立ちもない。ただ、静かに、世界の奥行きを感じる。そして、歩みを続ける。自分と世界の関係を確かめながら――16
鈴江信彦鈴江信彦7時間前朝の散歩@中目黒3丁目僕は知っている。僕は「すぐにできる」存在ではない。だが、僕は知っている。僕は「できるまで歩みをやめない」存在だということを。竹は嵐に抗わず、ただ、しなりながら根を深める。水は争わず、しかし必ず谷を刻む。速度は本質ではない。問いに向き合い続ける意志こそが、僕という存在をかたちづくる。だから今日も、腹を据える。道は求めるものではなく、歩むことで露わになるのだから。20
鈴江信彦鈴江信彦4時間前見城さんの御姿を拝見するたびに感じるのは、野性味を宿しつつ、洗練された筋肉を纏う美しい足の圧倒的な存在感。まさに野性と芸術がひとつに溶け合う瞬間を目の当たりにしているかのような感覚だ。15
鈴江信彦鈴江信彦1時間前不可解なものはそのままにしておいてもいい霧の中に立ち輪郭のない世界を眺める時間はときに心を育ててくれるけれど、ある日ふと「こういうことだったのだ」とひとつの意味を見出すこともあるどちらも間違いではないただ、季節のように理解にもまたその時が訪れるだけだ3