映画[シェフ]の冒頭に流れる曲の原曲はDr.JohnのIKO IKO(アイコ アイコ)です。
この曲は、謝肉祭最終日の[マルディグラ(太った)インデアン]をテーマにしています。
カトリックでは、約40日程飲食を慎まなければならない時期があり、その前に皆で肉や宴をめいっぱい楽しむのが謝肉祭。最終日にはインデアンも[マルディグラ(太った)インデアン]になる、という事なわけです。尚且つその時期は、インデアンや黒人との間に様々ないざこざがあり、IKO IKO(アイコ アイコ)は、そのトラブルをテーマに歌った曲です。
私はDr.Johnのアルバムを大学時代に買い、よく聞いていたから分かる(笑)。
「お前の尻尾に火をつけてやる!!」とか
「お前のその旗に火つけてやる!!」とか歌っているのだ(笑)。
ニューオーリンズのマルディグラは特に有名の様です。
ジョン・ファヴロー(監督・脚本・製作・出演)は、自分を太ったインデアンだ!!と揶揄し(苦笑)、お前に火をつけてやる(炎上させてやる)!!と、この曲でも訴えているわけですね(笑)。
おもろいね。
Iko Iko https://youtu.be/uRenPt9yFjw?si=Csbcdw_75JANoB9D
MiRAIのトーク
トーク情報- MiRAI
MiRAI ![投稿画像]()
「メスをおけ、外科医 泣くな研修医8
/ 中山祐次郎」
面白かった。読後感がすがすがしく、生きるという営みそのものに対して、ストレートに勇気を注いでもらえる作品だった。
舞台は福島。未曾有の震災から数年が経ってもなお人手不足が続く医療現場に、外科医・雨野が、突如人生を投じるように転職する物語。
まず、現地のスナックでのシーンが鮮やかで心に残った。女性のキャラが皆暖かく、誰もが魅力的。女理事長の才覚にも驚いた。
私自身、震災直後に、管理しているアパート2棟の状況を確認するために、福島県いわき市を訪ねたことがある。あの頃、都内の知人からも「被曝しないの? 大丈夫なの?」と結構な心配されたものだ。
福島全体が、強烈な風評被害に苦しみ、声をあげて笑うことすらはばかられるような重い雰囲気が漂っていた。そんな時期に、私は現地の不動産会社の女性担当者と小さなスナックに入ったのだが、あの狭い店内で感じた、肩を寄せ合うようにして生きる何とも言えない人と人とのつながりを忘れられない。
私は、先生たちのように人命を助けることなどできはしないが、人としっかり関わり、支え合いながら生きていきたい。男としての役割を進んで引き受け、担い続けたい。この作品を読んで、そう感じた。
しかも、それを行為するには、ある意味乱暴な決断、強引とも思われる意思表示も必要なのだと、そんな思いにもさせられた。それによってしか人生が形作られないのだから。
改めて眺める「メスを置け、」というメッセージに唸るような気持ち。
流石、中山先生。語りがいのある素晴らしい作品でした。今度飲んだとき、いろいろ突っ込んで話を聞いてみたい!



