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MiRAI

 過去はどんなに否定しようとも個体の中に存在する。しかも、固定され静止して在るのではなく、今あるがままの自分に左右され、変容していく波の様にただよっている。  過去の明暗を分けるのは今の自分という、この不思議。過去を支えているのは明らかに現在の自分だ。  755があってよかった。有難うございます。随分と遠回りをしたようだが、それでよし。

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     この絵をみて石原慎太郎さんは何を思われていたのか。そのことに想いを馳せながら、見城さんとの会話を想像しながら、絶品に舌鼓をうつ身の程知らずな私をお許し下さい。

     この絵と、石原慎太郎さんが「風についての記憶(幻冬舎文庫)」で書かれていた女性を重ねてしまう。海上のことなど私には想像にも及ばないし、ハイデカーやシュペルヴィエルの言葉を心に呼び戻そうにも、さほど私の知識の引き出しには入っていない。
     しかしその一部でも想い想像し、食事や会話の喜びと密かに溶かす。そんな独りよがりな錯覚も、どうかお許し下さい。ありがとうございました。