
絶望しきって死ぬために
トーク情報- 死ぬために生きる
死ぬために生きる 故郷である新潟には、[白龍酒造 上善如水]という日本酒があり、どのスーパーでもその日本酒を見かけるため、なんとなく「如水」という言葉を目にしていた。
「上善如水」とは、道家の始祖と呼ばれる老子が残した言葉で、「上善は水のごとし、水はよく万物を利して争わず、衆人の恵む所に処る(最高の善は水のようなものでなければならない。 水は万物を助け、育てて自己を主張せず、誰もが嫌うような低い方へと流れてそこにおさまる)」という意味があるようだ。
僕が好きな言葉、「刻石流水」にも水が使われており、昔の人達が水に対していかに大きな意味や学び、尊敬を持っていたかがわかる。
他の人を助けることも、自意識を無くすことも、あえて人が忌み嫌う場所へと流れることも、自分が施した他人への小さな情けを水に流すことも、まだまだ僕にはできていませんが、人に受けた恩は絶対に忘れず生きなければと再確認させられました。
GNOの重要性。
曲がりなりにも真っ当に生きる。 - 死ぬために生きる
死ぬために生きる ![投稿画像]()
この国でのシーズン終了が近づいてきた。
終わりが近づくと、チームメイトや出会う人々、日々の練習やなんら変わりない街の景色が、妙に愛おしくなり、そして寂しくなる。
死ぬために生きると謳いながら、全く終わりを意識できていない自分に辟易する。
有難いことに契約延長のオファーをいただいたが、僕はどうするだろう。
もしこのチームに残れば、生涯何度も手にすることができない、チャンピオンの称号を手に入れられる可能性が高い。
そして、復帰時に密かに決めた3つの目標の1つを達成できる可能性も高い。
成長も結果も何もかも自分次第だが、ここに残っては心地良すぎる。
まだ何も成し遂げていないのに、崩したくなる。
より過酷へと足を進めたくなる。
恐らくもう僕の決断は決まっている。
しかし、前述した愛おしさと寂しさが僕を迷わせる。足を止めさせる。
止めてくれるな。
サヨナラだけが人生だ。
そう言い聞かせて今日も生きる。考えて動き、動きながら考える。



