岩瀬さんは幻冬舎が四ツ谷にあった創業間もない頃、会社の近くにあった鮨屋[すし秀]にいて、よく幻冬舎に出前をしたと言う。同じく四ツ谷にあった[すし匠]とともに僕もよく通ったし、幻冬舎の社員は今でも[すし秀]に通っている。[幻冬舎メディアコンサルティング]の久保田から2ヶ月ほど前、岩瀬さんへのサイン本を頼まれた。懐かしいなあ、と思いながら理由を聞くと岩瀬さんが僕のファンだとか。「ええ、そうなの?」と恐縮しながら、[すし 岩瀬]は一度伺ってみたい店だったから機会を狙っていた。昨夜は[読書という荒野]の最終ゲラ作業のために会食をキャンセルしていたので、たまには久保田と食事をしようと[すし 岩瀬]が取れないか?聞いてみたのだ。こちらの気持ちが通じたのか、岩瀬さんも無理をしてくれて当日予約が実現した。22年の時を経ての岩瀬さんとの再会。迷っていた幻冬舎グループの重要経営課題も久保田と食事をしながら決断して、いい夜になった。「創業の頃の初心を忘れるな」と天から言われている気がした。
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