ショーン見城社長、今日の「徹の部屋」拝見しました。まさに歴史に残る放送と感じました。村上さんとの過去を水に流し、笑いながら人間同士の付き合いができる見城社長と藤田社長の器の大きさに圧倒されました。また村上さんには、怜悧な資本家という印象が強かったのですが、見城社長の言葉で、見方が変わりました。壮絶な修羅場で対峙したかつての戦国武将同士が和気藹々と歓談するような、本当に凄みのある番組でした。
見城徹のトーク
トーク情報見城徹 三上雅博三上雅博 えんじゅの並木路で 背をおさえつける
秋の陽なかで
少女はいつわたしとゆき遇うか
わたしには彼女たちがみえるのに 彼女たちには
きっとわたしがみえない
すべての明るいものは盲目とおなじに
世界をみることができない
なにか昏いものが傍をとおり過ぎるとき
彼女たちは過去の憎悪の記憶かとおもい
裏ぎられた生活かとおもう
けれど それは
わたしだ
生まれおちた優しさでなら出遇えるかもしれぬと
いくらかはためらい
もっとはげしくうち消して
とおり過ぎるわたしだ
ちいさな秤でははかれない
彼女たちのこころと すべてたたかいを
過ぎゆくものの肉体と 抱く手を 零細を
たべて苛酷にならない夢を
彼女たちは世界がみんな希望だとおもっているものを
絶望だということができない
わたしと彼女たちは
ひき剥される なぜなら世界は
少量の幸せを彼女たちにあたえ まるで
求愛の贈物のように それがすべてだそれが
みんなだとうそぶくから そして
わたしはライバルのように
世界を憎しむというから
ーーー吉本隆明『少女』
「荒地詩集1956」(昭和31年)所収