見城徹のトーク
トーク情報見城徹 死ぬために生きる死ぬために生きる 渡航が近づいてきたので、母方の祖先に挨拶をしに、お墓参りに行ってきた。
お墓は良寛さんの生誕地出雲崎が近いので、そこかしこに良寛さんの記念館や胸像、モニュメントがある。
良寛さんと言えば、見城さんもよく紹介されている辞世の句が有名だ。
「散る桜 残る桜も 散る桜」
生き方について考えさせられる、素晴らしい句だ。
僕にはもう一つ良寛さんの好きな句(言葉)がある。
死者を1400人以上を出した、文政11(1828)年の越後三条地震後に、被災した良寛さんが、同じく被災した友人に宛てた言葉だ。
「災難にあう時節には、災難にてあうがよく候。死ぬる時節には、死ぬがよく候」
自分の人生や現実を受け止める。逃げられないものや変えられないものは受け止めて乗り越えることの大切さを考えさせられる。
僕が尊敬する方、好きな方は、皆一様に熱狂して生き、死を当たり前のものとして生きている。
僕は死ぬために生きている。引退するために復帰する。絶望し切って死ぬ。絶望し切って引退する。