思い残すことなく死ぬために
トーク情報- 死ぬために生きる
死ぬために生きる 昨日は海外でプレーする日本代表選手や、日本代表候補の選手達とサッカーをしてきた。
彼らにとってはオフシーズンに身体を慣らす場所。
僕にとっては復帰に向けて身体を作る場所だ。
身体もコンディションもトップフォームからは程遠い僕だが、恐らく側から見ているだけでは、彼らと比べてそこまで遜色がないプレーができていたと思う。
それくらいには、過去に努力の積み重ねをしてきた自負はある。
ではなぜ僕が彼らのようになれていないのか。
それは僕が自分の弱みから逃げ続けてきたからだ。
90分高いレベルでプレーをし続ける能力とメンタルが、トップのサッカー選手であるためには足りない。欠落している。
そこに関しての努力がただただ足りなかった。それのみだ。
僕は、旧国立で行われた高校サッカー準優勝というちっぽけなプライドを持って、高卒でイングランドに渡った。
Jリーグなどでプレーせずに、いきなりサッカーの母国で活躍してやろうと、甘い幻想のみを抱いていた。
現実はそんなに甘くはなかった。
昨日一緒にプレーした選手の中には、そんなイングランドでプレーしている選手もいた。
僕が憧れた熱狂に包まれるスタジアムで、彼がプレーしていると考えると、過去の自分が悔しくなり、情けなくもプレー中に涙が出た。
大した努力もしていないのに悔しがる自分が恥ずかしい。
引退までの2年間で圧倒的努力をし、絶望しきって引退する。
前向きに正々堂々と悔しさと向き合えると信じて。
引退するために圧倒的努力をする。
死ぬために生きる。