鈴江信彦鈴江信彦1日前朝の散歩@上目黒2丁目思考は静まり、身体が語り始める。動きの中に、意志が宿る。僕は“やる人”ではなく、“やるという流れ”そのものになる。世界と僕の境界が消え、ただ、純粋な「在る」が残る。それが、僕にとっての集中。生きていることの、最も澄んだ瞬間。30
鈴江信彦鈴江信彦10時間前朝の散歩@中目黒3丁目世界は外にあるのではなく、僕の“見る”という行為の中で絶えず、生まれ続けている。風が吹くたび、心がそれを“風”と名づける。名づけた瞬間、世界が形を持ちはじめる。だが、名を手放せば、すべてはただの流れ。木も、風も、僕も、ひとつの呼吸に溶けていく。現実とは、目覚めた意識が奏でる夢。その夢の中で、僕は、見る者であり、見られる者でもある。静けさの底で、ひとつの理解が微笑む。――「世界とは、私そのものだ」と。その瞬間、見ることも、見られることもなく、ただ、在る。32