鈴江信彦鈴江信彦14時間前朝の散歩@中目黒3丁目世界は外にあるのではなく、僕の“見る”という行為の中で絶えず、生まれ続けている。風が吹くたび、心がそれを“風”と名づける。名づけた瞬間、世界が形を持ちはじめる。だが、名を手放せば、すべてはただの流れ。木も、風も、僕も、ひとつの呼吸に溶けていく。現実とは、目覚めた意識が奏でる夢。その夢の中で、僕は、見る者であり、見られる者でもある。静けさの底で、ひとつの理解が微笑む。――「世界とは、私そのものだ」と。その瞬間、見ることも、見られることもなく、ただ、在る。43
鈴江信彦鈴江信彦1時間前土俵に立たなければ、負けることすらできない。行動しない限り、“失敗”もまた、生まれない。言葉を並べるだけなら、誰にでもできる。だが、その言葉を現実に変えるのは、自分の限界を、静かに焼き尽くす者だけだ。25