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#中山祐次郎

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  5. #泣くな研修医4
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  1. 吉田真悟

    『迷うな女性外科医』
    泣くな研修医⑦
     中山祐次郎著
    (2024/12/05幻冬舎文庫)

    2024/12/07読了
    シリーズ7作目は待ちに待った佐藤玲医師のスピンオフ物語でした。

    全編、有能な女性外科医の目線で、経験してきた憤りや諦め、先輩医師への切ない思慕、両親への感謝などがぎっしり詰まっておりましたな。シリーズ中1番目か2番目に好きかもしれない。

    今回は東凱慎之介(とうがいしんのすけ)という、佐藤医師が研修医時代に指導してもらった先輩医師の発言や行動、生き方に共感を覚えて止みませんでした。
    同じ様に覚悟を持った死に方ができるものだろうか?

    クールビューティー佐藤玲医師にも泣きたくなる様な無力と感じる研修医時代があったのですね。
    そして、愛おしいと思う対象があり、対峙した時には冷静ではいられなかった。
    そんな女心を薮さんが解るのかと感心してしまいました。あの最後の切なく現実的な接吻は忘れないでしょう。読み終わって一層彼女が好きになりました。

    さて、次は西桜寺凛子編も読みたいですね。あと3作品で映画化らしいから、そちらも首を長くして待っておりますぜ。

    この頃『ドクターX』を観過ぎでいるので、佐藤玲医師役は内田由紀さんが良いと思いました。西桜寺凛子役は今田美桜さんで、よろしくお願いいたします。🙇‍♀️

    【登場人物】
    佐藤玲:
    医師7年目(外科医としては5年目)牛ノ町病院勤務。

    岩井修造:
    佐藤の上司外科医

    雨野隆治:
    佐藤の4学年下の後輩医師
    研修医期間が終了して外科医1年目

    西桜寺凛子:
    有能な研修医

    東凱慎之介:
    佐藤が研修医時代の指導医
    ステージ4の直腸癌患者

    渋谷春海:
    佐藤の元カレ、天文学者

    #迷うな女性外科医
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    #幻冬舎文庫

  2. 吉田真悟

    No.719
    『外科医、島へ 
     泣くな研修医⑥』
     中山祐次郎著
    (2024/01/15 幻冬舎文庫)

    2024/01/14
    雨ちゃん(薮さん)、お疲れ様。たったひと夏の泡沫(うたかた)の恋、とても面白かったですぅ。
    ※この頃、西桜寺凛子が最強だと思える

    「な、なんと……」シリーズも6作目。雨野隆治(31歳)も医師になってもうすぐ7年になる。外科医としてのキャリアを順調に積んでいる矢先に半年間だけの離島の医師(代打)に応募してしまうという展開に……。(焦らされるのは苦手では無いが、いい加減佐藤玲医師のエピソードが欲しいな😅)

    神仙島(架空の島で、モデルは御蔵島と思われる)の診療所は瀬戸山所長と隆治の医師二人体制、手術設備も無く、外科医の腕の見せ所も無いのに……。無知で無力の研修医時代に逆戻りかと思っていたら、有能な看護師、半田志真に出会い、助けられ、外科医としてのスペシャリストに加えて総合的ジェネラリストとしての資質を自覚した様だ。またパワーアップしたな、おめでとう。

    あっという間の半年間だったけれど、盛りだくさんの出来事に恋愛やミステリー要素が加わり、決して飽きなかった。豊かな自然と僻地医療の限界の対比など、またいろいろと考えさせられましたな。

    東京でなら救えるはずの若い作業員を死なせてしまった時の隆治と瀬戸山のひりつく対立が切なくて胸が痛かった。どちらも間違いじゃない。その答えはその後の腹膜炎の患者に緊急手術に隆治が押し切って一旦結果を出すことに。

    一番心拍数が上がったところがここだった。佐藤医師に電話で相談して「やりなよ、雨野」と予想通りの男前の答えをもらったところ。

    一番突っ込んだところは、
    「さようなら、志真さん。舌の上で転がした台詞を、言わずにそのまま隆治は飲み込んだ。」←ダメだこりゃ。張り倒したくなった。
    😅てか、押し倒せや

    半田志真さんと凛子の今後が気になりつつ、東京に戻った隆治の活躍?に期待したい。

    あと4作で映画化決定だそうだ、いつまでも待ちますぜ、薮さん

    【登場人物】
    半田志真:神仙島診療所の看護師。170cmのショートカット。腎臓疾患で透析治療中。父(重造)は村の葬儀担当。

    瀬戸山:診療所所長(外科医10年、島医療に32年従事)

    繁田秀子:診療所看護師。バツイチ、一人息子(3歳)あり。

    山井嵐(ヤマアラシ):何かとイラつかせる警官

    市村於菟(おと):島の観光客。恋人は古田かなえ。
     
    【蛇足】
    謎の店、アンジェリーナ刈内商店の弁当は食わない方が良さそうだな。

    #外科医、島へ
    #泣くな研修医
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  3. 吉田真悟

    No.675
    『悩め医学生 泣くな研修医5』
     中山祐次郎著
    (2023/04/06 幻冬舎文庫)

    2023/04/13 (4/12読了)
    既にシリーズ5作目なんですね感慨深い。
    でも早く10作にして映画化して欲しいなぁ。

    昨年の4月に前作『やめるな外科医 泣くな研修医4』が出版されてから丁度1年が経ちました。今作では、雨野隆治が薩摩大学医学部に入学し、厳しい教育と実習の末、見事に医師国家試験に合格するまでの6年間がぎっしりと詰まっています。シリーズのエピソード0に相当します。

    はらはらしつつも、一緒に医学生として鹿児島でしっかり勉強した気分になり、
    とても楽しかったです。特に肛門と法医学の講義、解剖学実習や産婦人科、消化器外科での実習がとても。

    40年前に読んでいたらもしかして...。しかしながら短期間に人の骨やら病気やら処置など覚えられないだろうし、ご遺体を借りての解剖実習だなんて怖すぎる。(うわついた気分では決してできない)シャム双生児問題(ベトちゃんドクちゃん)とか生命の尊厳と倫理や法律の狭間で出せない答えを探してのたうち回る勇気も起きなかったです。

    なぜ皆さん、医師を目指すのか?根底にあるものは何なのか?
    一つの答えが、この本にも登場する、ノブレス・オブリージュという医師の矜持でしょうか。とにかく、私の知っている医師達の人間性のすばらしさに少し嫉妬しています。
    (はずれの医師が何人か登場すると、心のバランスがとれて安心してしまう自分がいます。)

    解剖学の教授が隆治の相談に答えた「大きな組織では、納得のいかない事は必ずある。でも自らの感覚を大事にする事は大変、大切な事だ。自らの判断を信じねばならない事はたくさんある。その判断を研ぎ澄ますため本を読み、人と会い、よく学ぶのだ。」←ここが一番心に刺さりました。

    さて、そろそろ佐藤玲医師の生い立ちやら恋愛遍歴やら何やら知りたいですね。
    この後1年も待てないですよ。藪さん (^_-)-☆

    #悩め医学生
    #泣くな研修医5
    #中山祐次郎
    #幻冬舎文庫

  4. 吉田真悟

    No.600
    『やめるな外科医』
    中山 祐次郎著
    (2022/04/10 幻冬舎文庫)

    2022/04/09
    シリーズ4作品目である。この頃、薮さん(中山先生)の術中にはまっている様な気がするが、このあと何作品続くのだろうか?

    とにかく読みやすい。余白たっぷりでテンポの良い会話が続き、読む速度が遅い私でも、ページを繰る快感が蘇ってきた。正味5〜6時間で一気に読み終えてしまった。それと、登場人物が少なく、みな個性的で直ぐに思い出せる。今回登場の訳ありで孤独な患者の上品な上田さんと下品な下澤さんも。(上田さんや下澤さんの人生を知ると胸が締め付けられるのだが、電車内で噴き出してしまった。)

    あれ、いつからだろう?
    描写がかなり視覚的でわかりやすい。処置中のシーンはもとより、何気ない病院の細々とした描写、居酒屋やレストラン、電車の乗客までディテールが詳しく描かれていて、映像化しやすそうと思いました。ドラマの次は映画になるかもね。

    医師として6年目の隆治。後輩の凛子が順調に育ち、余裕ある行動にこちらも落ち着いて読める。出だしはである。そして、タイトル通りやらかして、岩井さんに怒られ、また落ち込む。今回は先輩女医佐藤に怒られるシーンは少なかったけれど…。医師として男として人として、悩み葛藤し迷う。薮さんが分身の隆治を通して問いかけるいろいろな矛盾に答えを探るべく気持ちよくまた巻き込まれる。答えは「自分で考えろ!」なんだけれど。

    この本の良いところは患者になり死ぬ準備が出来ることだと思う。余命幾ばくもない患者にも寛解して人生をやり直す人にもそして医師にもシミュレーションできる。延命治療を拒絶する上田さんに説得をあきらめたり、ICU室での葵との永訣のシーンは命をやりとりする現場ならではの緊迫感や諦念、悲哀を感じて忘れ難い。リアル過ぎて時々怖いが。

    とても良い作品でした、藪さんありがとうございます。

    【お願い】
    前作で登場した佐藤玲と交際相手?の渋谷春海とのその後や西桜寺凛子や吉川看護師の生い立ちが知りとうございます。是非

    【登場人物】
    雨野隆治:6年目の医師。牛之町病院勤務。
    佐藤玲:先輩医師
    岩井:部長
    はるか:隆治の彼女?
    吉川佳代:気立ての良い看護師
    西桜寺凛子:後輩医師
    日向葵(ひなた あおい):末期癌患者

    #やめるな外科医
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  5. 吉田真悟

    No.513
    『走れ外科医
    泣くな研修医3』
     中山祐次郎著
    (2021/03/10 幻冬舎文庫)

    2021/03/12
    相変わらず超リアルな医療現場の描写でありながら、すいすいと気持ちよく読めたけど「あらー、いいところで終わってしまった」が最初の感想でござる(笑)
    先輩美人外科医佐藤玲と恋人渋谷の仲、末期癌患者日向葵(ひなた あおい)の予後、隆治とはるかの仲も全て途中で分からんじゃないですか。(いけず)

    泣き虫研修医だった雨野隆治も5年目となりかなり逞しくなっておりました。毎度訳ありな患者が救急搬送されて騒動が巻き起こるのだが、これらに対応しながら学会で発表したり、鹿児島にはるかと帰省し墓参りしたり、葵たちと富士登山したりと余裕のある逸話が多かったような……

    佐藤玲ファンとしてはちと物足りなかったですが次作に期待しております。(テレビではどなたが演じるのだろう?)岩井さんの事ももっと知りたいしね。

    中山先生はきっと佐藤玲ちゃん並みにすんごく腕の良い外科医なんだろうなぁ。しかし、どういった読書体験でこの様な本が出せたのか?中山祐次郎版『読者という荒野』を読みたいものである。(よいしょ)

    今回登場のココイチパリパリチキンカレー二辛、白濱亜嵐さんにも食べてもらたいですぅー。(凛子風)

    【登場人物】
    岩井:部長
    佐藤玲:先輩外科医
    向日葵:21歳、癌患者
    はるか:隆治と付き合ってる
    西桜寺凛子:後輩研修医
    吉川:看護婦
    柏原源三郎:憩室炎患者、議員
    渋谷春海:佐藤玲の交際相手

    【引いた言葉】
    絞扼(こうやく)
    医学で、しめつけること。組織や血管などが圧迫される状態をいう。「絞扼性ヘルニア」

    腸閉塞(イレウス)は異物や炎症、腫瘍などにより腸管が塞がれた状態(機械的イレウス)、あるいは開腹手術などで腸管が麻痺(まひ)(拡張)して腸の蠕動運動が障害された状態(麻痺性イレウス)を指します。

    カルテのSOAP
    「S(subjective):主観的情報」
    「O(objective): 客観的情報」「A(assessment): 評価」
    「P(plan): 計画(治療)」

    #走れ外科医
    #泣くな研修医3
    #中山祐次郎

  6. 吉田真悟

    No.455
    『逃げるな新人外科医
    -泣くな研修医2-』
    中山 祐次郎 著
    (2020/04/03 幻冬舎文庫)

    2020/04/12(4/10読了)
    現役の医師である中山祐次郎氏の小説第二弾。これで新書3冊と小説2冊を読んだ事になる。前作から2年が経ち、雨野隆治は3年目の後期研修医となり消化器外科で絶賛修行中である。相変わらず真面目で人に優しく、傷つきやすく、放っておけない面倒なやつ。

    前作読了後に「隆治の圧倒的な成長を私は見たい。そして岩井医師や佐藤女医の苦悩や葛藤、その経歴をもっと深く知りたい。」と書いたが、残念ながらそれらは次作以降に持ち越された。隆治はまだまだ手探りで医者としての道を匍匐前進中であり、人としても完璧な佐藤女医の過去も語られなかった。😅一体、どうやったらこんなに素敵な外科医が出来るのだろう。とにかく登場する女性がみんな魅力的である。(意地悪な一人の看護師を除いて)

    医療現場の過酷な生々しいリアルさは相変わらずで想像すら出来ない医者の日常が続く。ここには荒唐無稽な失敗しないスーパードクターは出てこない。むしろ失敗の数々がここまで書いて良いのか?とばかりに綴られる。

    はたしてどちらが自分にとって感動し大事か?は明らかである。

    とっとと次作を書いてね、先生。

    献辞のHYさんもきっと待ってる。

    【登場人物】
    雨野隆治:3年目の後期研修医、牛之町病院勤務。
    佐藤玲:先輩医師
    岩井:指導医
    はるか:隆治の彼女?
    吉川佳代:評判の良い看護師
    西桜寺凛子:後輩研修医
    佐久間:意地悪な看護師
    川村:同僚医師、耳鼻科医
    水辺:S状結腸がん患者

    【引いた言葉】
    荼毘(だび)とは、遺体を火葬して弔うことを表す仏教用語である。漢語では梵焼(ぼんしょう)などと表記される。荼毘という語の由来は、インドなどで使われるパーリ語のjhāpeta(燃やす)である。
    通常は「荼毘に付(ふ)す」という形で使われることが多い。

    #泣くな研修医2
    #中山祐次郎
    #幻冬舎文庫

  7. 吉田真悟

    No.355
    『がん外科医の本音』
    中山 祐次郎 著
    (2019/06/15 SB新書 480)

    2019/06/09
    ここまで書いちゃって良いのだろうか?ハラハラしながら読み終えました。現役の外科医師が製薬会社やたばこ産業、出版業界、医療機構そのものに覚悟を持って物申す姿勢に脱帽です。

    SNSで追っかけてますが並大抵の努力では世に出ることの無い書籍ですね。過酷な外科医としての勤務の合間に書かずにいられない宿痾(しゅくあ)に突き動かされ、私のようながんに無知な者の為にわざわざ(小説も書きながら?)あまりお金にもならないのに本音として纏めて頂き有難うございました。

    漢字の「癌」と平仮名の「がん」の違いから、がん予防と検診、標準治療と先端医療の違い、なにより自分や家族ががんになったらどうすべきか?狼狽えながらもこの本を手にとり落ち着けるでしょうねぇ。一家に一冊必要なバイブルと思います。

    長時間の手術中の外科医のトイレや食事についてのコラムを読んでいて『泣くな研修医』の雨野隆治が傷つき悩みながらも逞しく成長した完成形がここに存在するんだと嬉しい気持ちになりました。潜り抜けてきた修羅場の数が想像出来ません。

    医師と表現者の二刀流。ますます応援させて頂きます。

    #がん外科医の本音
    #中山祐次郎

  8. 中川 剛

    2019.2.24記
    「徹の部屋#39」(AbemaTV, 2019年2月)
    MC:見城徹
    アシスタント:大石絵理
    ゲスト:
    #前田裕二(SHOWROOM株式会社・代表取締役社長)
    #中山祐次郎(外科医・作家)
    #箕輪厚介(編集者)
    #小木田順子(編集者)

    見城さんにお伝えしたことがあるのですが、僕は、「徹の部屋」での著者×編集者×「見城徹」という組み合わせがサイコーーーに大好きです!!しかも、大好きな著者の方、大好きな本がテーマ!!大石さんのアシスタントも光っていました。

    前回の「徹の部屋」でも思いましたが、編集者の方のトークの上手さ、著者が自分の本を語ってくれる面白さ、本の内容の「本質」を抉りまくる見城さんのトークの圧倒的な濃さ、編集者の方が語る編集段階での痺れるエピソードの数々。番組に釘付けになりました。「これ以上面白い番組は作れないだろう」と思わせる圧巻の内容。本当に面白かったです!!
    見城さん、有難うございます!!!
    見城さんからいただいたギラギラと滾る熱を胸に、明日からも仕事頑張ります。


    「メモの魔力」
    前田さんの極端な一面が見事に凝縮された最高の書。前田さんの説明の上手さ、魅力的な語りによって、「これだけ分かり易く書いてくれたら自分でもできるかも」と思いましたが、大石さんと中山さんも「前田さんになれるかもしれないと思った」と語っていらっしゃいました。
    そして、「皮膚感覚として人生が出ている」という見城さんの言葉。箕輪さんが語る前田さんのメモに纏わる極端なエピソード。箕輪さんは本当にトークが上手です。聴いていて本当に胸に刺さりました。特に、2週間寝ないで、箕輪編集室のチーム力と共に書いたというエピソード。凄いのは、前田さんの魅力で、その魅力が半端じゃないからチーム力が発揮されたんだという話。ここらへんは特に熱くなりました。
    次作は漫画(幻冬舎コミック)とのこと。前田さんの本は大好きなのでとても楽しみです!!


    「泣くな研修医」
    医者の現場を知らない僕にも目にシーンが浮かぶほどの圧巻の臨場感で、葛藤と共に成長していく研修医の姿を描ききった「泣くな研修医」。「孤独感」や「無力感」を抱えながら、毎日、患者と接し続ける研修医の心の起伏が見事に伝わってきて何度も泣きました。特に、Part6は泣きましたが、そのPartの話題も番組中に飛び出しました!「そうそう」と頷いたりしながら画面を食い入るように観ていました。番組中の見城さんの「人間が良く書けている」という褒め言葉は、中山さんの心に残ったのではないでしょうか。
    そして、本書についての見城さんの赤入れがリアルに観れた点もヤバかったです。こんなトーク、絶対に観られません。編集者「見城徹」。感動!ここは死ぬほど痺れました。
    本書の第一校の時の小木田さんの駄目だしもキツい。まさに全面否定。そんな中、4年間仕事しながら苦しみながら小説を書ききったというエピソードにも感動しました!
    続編のお話も飛び出しました!!やった!!途轍もなく嬉しい!!中山さん、小木田さん、楽しみにしております!!
    (続きます)

  9. 吉田真悟

    No.250
    『泣くな研修医』
    中山 祐次郎 著
    (2019/02/05 幻冬舎)

    2019/02/09(2/8読了)
    現役の医師である中山先生のはじめての小説。駆け出しの研修医期間の約半年の悪戦苦闘の泣き笑いを書いている。ほぼご自身の私小説となる話であろう。

    全体的に全てに優しい。例えるなら綿の手触り。悪い奴が一人も出てこない。少なくとも三回はハンカチを濡らした。しかし、医療現場の過酷な生々しい記述が今まで読んだどの小説よりリアルであった。人の生死に関わる特別な職業であるのにぺえぺえの新人は人として扱われない。そうしないと高度な技術が身につかないからだろう。人材不足や低い給料はその覚悟を試される踏み絵に思えた。そして短期間でふるいにかけられる。体力とそれをうわ回る智力、判断力、忍耐力、社会貢献が前提として必要であろうが、誰のための医療か悩み、無力を感じ、絶望しそれでも患者に感謝されてギリギリのところで踏ん張り続ける。
    なぜ主人公の雨野隆治は医者になったのか?なり続けられるのか?最後の章に書いてある。

    この後の隆治の圧倒的な成長を私は見たい。そして岩井医師や佐藤女医の苦悩や葛藤、その経歴をもっと深く知りたい。

    そして、中山先生の次があるかは別として、CoCo壱の『五辛』を食べたい。
    (*´ー`*)

    #泣くな研修医
    #中山祐次郎
    #幻冬舎